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12月16日-02号

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  1. 阿賀町議会 2020-12-16
    12月16日-02号


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    令和 2年 12月 定例会          令和2年阿賀町議会12月定例会議会議録議事日程(第2号)                   令和2年12月16日(水)午前10時開議日程第1 会議録署名議員の指名日程第2 一般質問---------------------------------------本日の会議に付した事件 議事日程に同じ---------------------------------------出席議員(12名)     1番  宮澤直子君      2番  長谷川 眞君     3番  清野眞也君      4番  斎藤 栄君     5番  小池隆晴君      6番  入倉政盛君     7番  山口周一君      8番  五十嵐隆朗君     9番  石田守家君     10番  神田八郎君    11番  石川太一君     12番  斎藤秀雄君欠席議員(なし)---------------------------------------地方自治法第121条の規定により説明のため出席した者の職氏名 町長         神田一秋君   副町長        南 秀之君 教育長        遠藤 佐君   会計管理者      齋藤啓司君 総務課長       野村秀樹君   町民生活課長     長谷川忠市君 こども・健康推進課長 星 利昭君   福祉介護課長     澤野直也君 農林課長       江花一実君   まちづくり観光課長  眞田政弘君 建設課長       大江修逸君   消防長        清野 隆君 消防本部次長     佐藤秀行君   消防本部予防課長   伊藤 悟君 学校教育課長     清野郁男君   社会教育課長     石川 聡君 農業委員会事務局長  若狭孝之君---------------------------------------事務局職員出席者 事務局長       阿部 勉    書記         阿部大輔 △開議 午前10時00分 △開議の宣告 ○議長(斎藤秀雄君) おはようございます。 ただいまの出席議員は全員12名であります。 これから本日の会議を開きます。--------------------------------------- △議事日程の報告 ○議長(斎藤秀雄君) 本日の議事日程は、あらかじめお手元にお配りしたとおりであります。--------------------------------------- △諸般の報告 ○議長(斎藤秀雄君) 次に、地方自治法第121条の規定により、会議事件説明のため求めにより出席した者は、これもあらかじめお手元にお配りしたとおりであります。---------------------------------------会議録署名議員の指名 ○議長(斎藤秀雄君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。 本定例会議の会議録署名議員は、会議規則第127条の規定により、7番、山口周一君及び8番、五十嵐隆朗君を指名します。--------------------------------------- △一般質問 ○議長(斎藤秀雄君) 日程第2、一般質問を行います。 昨日に引き続き、一般質問の終わっていない方から行います。 順次発言を許します。--------------------------------------- △斎藤栄君 ○議長(斎藤秀雄君) 4番、斎藤栄君。     〔2番 斎藤 栄君登壇〕 ◆4番(斎藤栄君) 通告に従いまして、私のほうから2点ほど質問させていただきます。 1つ目は、町は農業における獣鳥害対策をどのように進めるかということであります。 農業における獣害対策については、ここ数年猿だけでなく、イノシシ、鹿、熊等多様な被害が出てきております。要因については多種多様と考えられておりますけれども、しかしながらイノシシの被害というのは最近出てきたわけですけれども、特に稲作の田んぼに侵入したということが多く見られております。被害地の方々に聞きますと、大変被害は深刻であるということで、遭われた方々の耕作意欲を大変減退させているというふうにお話をお伺いしました。 この被害の拡大によって、耕作放棄地がますます広まっていくのではないかなということで懸念をしております。そして、町としてはこれまで被害がなかった地域が被害に遭った等々の被害状況について把握しておられるのか、また、対策はどのようにこれから考えておられるのか。被害地域においての地域別に明示していただければというふうにお願いいたします。 その中で①として、今年の補正予算で猿の捕獲用の大型おりを設置いたしました。その結果、効果とそれから状況と、今後、今年の成果を見てどのように各集落に設置する基準を考えていくのか。また、今回ちょっと入る頭数が少なかったとも伺っておりますけれども、その改善策についてどう考えておられるのかお聞かせいただきたいと思います。 2つ目として、イノシシが侵入した田の米を収穫された方に聞くと、臭くてとても食えないというふうにお伺いしました。その科学的な根拠はあるかどうか私にも分かっておりませんので、その辺あるのかどうか。また、そういう米なので、なかなか流通はできないかと思いますけれども、加工米とか飼料米等に供給することはできないのかをお聞きしたい。 それから、有害獣の被害を減らす対策を町はどのように耕作者に伝え、支援していくのでしょうか。ということは、いわゆる電柵等の設置は町の補助で出しておりますけれども、なかなか高齢者にとっては春の設置、秋の撤去等々、年々繰り返すそういう作業が苦痛になっていくわけですけれども、そういうことを支援していくのか、また、お金をかけないで対策を講じることができるかどうか、その辺のことを把握されているかどうかお聞きしたい。 それから、町として有害鳥獣のハンターになる方に助成をしております。私もハンターの一人ですけれども、しかしながら高齢化している現在のハンターの世代更新は欠かせないということで、町・県は補助を出しているわけですけれども、そういう若手ハンターへの猟技術の伝承というのはどのように考えておられるのか。その辺の猟友会等々の協議をしておられるのか、その辺のところをお伺いしたい。 それから、捕獲された有害鳥獣の野生肉の活用について考えておられるか。現在そういう捕獲実施隊が実施しているわけですけれども、猟友会の方々が自分たちで埋めたり、それから食肉として自家消費しているわけなんですけれども、しかしながらこういうふうにして多くなるとなると、野生肉の活用も考えていったほうがいいのではないかと思います。国の農水省のほうも補助金を出して、その利活用について推進しているわけですけれども、その辺を検討されているかどうかです。 2つ目の大きい質問ですけれども、6月だったかと思うんですけれども、森林所有者管理アンケートについてということで町がやられたんですけれども、その辺のアンケートの結果と今後それをどういうふうにして活用していくのかということをお聞きしたいんですけれども、担当者のほうのお話を聞くとちょっと勘違いもあったみたいで、私としては旧津川町内の森林所有者アンケートだけでなく、町内全域にやられたのかなと思ったんですけれども、そうじゃなくて旧津川町内のいわゆる小規模森林所有者でのアンケートだということだったんですけれども、それと関連して、今放置されている林が大変多いので、我々獣害対策の駆除に出るときに、やはり倒木が多くて、なかなかそういう駆除活動が進まないというふうなことをちょっとお聞きしたかったんですけれども、その辺も含めてお話しいただければありがたいなと思っておりますので、よろしくお願いします。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。     〔町長 神田一秋君登壇〕 ◎町長(神田一秋君) おはようございます。 それでは、斎藤議員さんのご質問にお答えをしてまいりたいと思いますが、この有害鳥獣の対策の件の話がございました。お話いただきましたように、猿の被害が大変だったわけですが、本当に近年はイノシシの個体数の増加によりまして、その被害も大きく拡大をしておりまして、皆さんの野菜、米づくり等々の被害ばかりではなく、本当にやる気を失ったり、またある意味で危険性というところまでもありますので、この対策は何とか可能なところから進めていこうというところでやっておるわけですけれども、なかなかその対策もやはり正直言って追いついていないという面も認識をしているところでございまして、全国的にも農業新聞等々も見ましても、いろんなことをやりながら、また成果を上げているところもありますので、まさにそうした例も参考にしながら今後もここは一層進めていかなきゃならないというふうな思いでおりますので、まずはよろしくお願いをしたいというふうに思っております。 地域別の被害状況の一覧の提出というふうなところでご要請あったわけでございますけれども、これについて事務局の担当のほうで今作っておりますので、今議会の会期中には議会事務局を通じながら提出をさせていただきますので、よろしくお願いしたいというふうに思います。 具体的なご質問の中から順にお答えをさせていただきたいと思っておりますけれども、まず、大型おり、これの効果についてでございます。 ご案内のように、当町ではGPSで猿の群れの行動を予測をしながら把握をしているわけでございますけれども、こうした拡大する猿被害の対応として、個体数の調整を強化しなきゃならないだろうというふうな方針を立てた中で、これも先進地の取組状況や成果を勘案しながら大型おりを導入をさせていただいたところでございまして、今年度、有害鳥獣対策連絡協議会の事業として予算を計上して実施をさせていただいたところでございます。 今年の5月中旬に1基納入をしまして、小野戸地内の通称だんの山に設置をいたしました。続いて2基目を4月の末に谷沢地内に設置をいたしました。捕獲数につきましては、現在までのところ、小野戸のおりで猿3頭、谷沢のおりでは群れを引き寄せてはいますが、まだ捕獲に至っていないという現況でございます。 こうして捕獲数が上がらないと、こうした原因についてでございますけれども、2基とも餌が比較的豊富な時期に入って設置をしたというふうなこと、また、設置場所を猿の群れの移動経路より少し離れて設置をしたことなどの影響を考えているところでございますけれども、今のところ群れが来てもおりの中には数匹ずつしか入らない。多数の猿が同時に入って一斉に捕獲をする機会がなかなかまだつくられていないというようなところでございます。 今後、既に雪降ったわけでありますけれども、餌がなくなるような時期、または群れの多くの個体が同時に入る状況が、そうした餌のないというふうなところになればつくられていくというふうに考えているところでもございます。 次に、おりの設置基準についてでございますが、大型おりは銃器による捕獲が難しい住居地域近くに出没する群れの個体数調整を目指しておりますので、津川地域の被害地や矢沢区など、比較的大規模な住居地域近くに設置をいたしました。また、設置場所の条件といたしまして、安全確保の観点から、建物や公道から十分に離れた人目につかない場所で、猿の移動ルートや餌場に近いことが重要でございます。また、設置の撤去や草刈りの作業、その管理のため車両通行可能な道路にある意味で近いと、面していると。そして、広さが40平方メートル程度の平らな土地が必要だというふうな条件もございます。 このような条件に合致する場所で所有者や地域のご理解をいただける場所が、設置の基準を満たす場所というふうなところで考えているところでございますが、このおりの構造が耐雪型でないというところでございまして、既に今は雪降っているわけでございますけれども、積雪期前には一旦撤去する必要もあるというふうなことがございまして、来年の雪明け後に設置いたします場合は、より捕獲数の上がる場所を選定・検討して設置をしていきたいというふうに考えているところでございます。 続きまして、2点目のご質問でありますイノシシの被害を受けて倒れた稲に、イノシシ特有の臭いが付着するということでございます。 まさにそうした事実があって、大変困っているわけでございます。こうして、臭いが付着した稲を刈り取った場合、刈り取りの機械や乾燥機械にもこの臭気が移ってしまいまして、被害を受けていない米の品質まで低下をさせてしまうリスクがありますことから、農家の皆さんもこの臭いのついた稲を米にしないというふうなところで伺っているところでもあります。 仮に加工用米や飼料米として利用が可能であるといたしましても、そのような米を出荷・提供することは、阿賀町産米の品質に関する需要家の信頼を裏切ることにもなり、町内農家全体に悪い影響を及ぼしてしまうというようなおそれもありますことから、慎むべきであるというふうに考えておるところでもございます。 本当にこれまたそうした臭いというふうなもの、本当に私も直接そうした状況を、農家の皆さんから聞きながら確認をさせていただいたところがありますけれども、入られて田んぼで荒らすといいますか、そこで食べるわけでもなく田んぼの中で、泥といいますか、非常にそうしたところが臭いにもなり、また土地の形状の害にもなっているというふうなところで、本当にここが大きな課題だろうというふうに思っているところでございます。 続きまして、3点目のご質問の件でございますけれども、町民の皆様に対しましては有害鳥獣防止対策、様々な補助制度も設置をさせていただいているところでございまして、積極的に活用して防止に努めていただきたいというふうなところでございますけれども、まさにそうした情報につきましては、これ非常に大事なところでございますので、町からの広報にてお知らせしているほか、農政推進員の皆様を通じて耕作前にもお知らせをしているところでございますけれども、今後は被害のこうした拡大があるわけでございますので、一層またそうしたお知らせの強化を図っていかなきゃならないというふうに思っておりますし、また電柵の補助等々、これまた充実させていただいているところでございますけれども、まさにこれ設置をして、また雪の前には外さなきゃならないというふうな、こうした作業もあるわけでございますので、そうした面での支援といいますか、そうしたところも改めてこれやっぱり考えていく必要もあるのかなというふうにも思っているところでもございます。 続きまして、4点目のご質問でございますが、従来、新人のハンターが狩猟技術を取得するには、独学でやられるか、または先輩について習うしかないと。時間をかけて動物の習性を学びながら、射撃や狩猟の技術を向上させていくということが一般的というところでございますけれども、県や町の猟友会におきましても安全な狩猟技術の向上を目的に、定期的に射撃大会を行っておりますほか、近年のイノシシの増加を受けまして、県農林水産部や県猟友会が主催をいたしますイノシシ捕獲のためのわな講習会なども行われております。町といたしましても、今後独自に講習会の開催も検討してまいりたいというふうに考えているところでございます。 次のジビエの活用についてでございますが、これは以前にもご質問をいただきましてお答えをしたことがあるわけでございますけれども、私はぜひそうした駆除と肉の活用による特産品化が図られれば、これはすばらしいことだなというふうに考えております。一方、この仕留めた獲物を一定の時間内に適切に処理をすること。肉もおいしい時期がある、また安定供給が必要になってくる。また、今朝の新潟日報紙上では、12月10日に阿賀町で捕獲したイノシシから豚コレラの感染が確認されたというふうなところも報道されておりまして、まさにこうした様々な課題があるわけでございます。 これは町が主体的になかなか運営できるというふうなところも難しい課題がありますので、猟友会の皆様や、また料理を提供するというお店の皆さん等々が中心となりまして、具体的な方針を決めていただいて、ぜひ町にご相談いただく、そうした中で先進地の視察やら、また施設や設備整備に関する国の補助事業等々の活用に向けましては、積極的に対応させていただきたいというふうに考えているところでもございます。 斎藤議員さん、まさに猟友会の中心としてご協力をいただいているところでございますので、関係の皆さんにもそうした旨お伝えをいただきながら、ご検討いただければありがたいなというふうに思っているところでございます。 最後に、獣害対策の視点から見た集落周辺の林野管理に関してでございます。 ご質問にありますアンケートにつきましては、平成31年に成立いたしました森林経営管理法によって制度化された森林経営管理制度に基づいて行った意向調査でございます。これは放置された荒廃の進む民有人工林、阿賀町では杉林ということになりますが、これら杉林の所有者に所有林の管理、活用のお考えや、法制度にのっとりまして杉林の整備を町や事業体に任せることについてなどの意向など、基礎的な調査を行ったものでございます。 初年度は試行的に津川市街地から西、赤岩区までの国道49号沿いの杉所有者を対象にアンケートを実施したというところでございます。対象所有者は207名でございまして、うち168名からご回答をいただきました。 その結果、町への管理委託を検討したいとご意向を示された131名に対しまして、10月以降、何度か説明会を開催しております。残念ながら、このコロナ禍の影響によりまして、説明会への参加者は44名ほどにとどまっておりますが、説明を受けられた44名のうち36名の方が所有林の管理を町へ委託することに前向きでいらっしゃいますことから、今後は対象となる林野の境界の確定など、委託管理契約に向けての準備作業を行う予定としているところでございます。 本制度は経営管理が放棄されている民有人工林の整備を目的としたもので、所有者の意向がない場合には導入することができませんので、集落近くの有害鳥獣の隠れ場所や移動経路になっている森林の整備につきましては、既存の有害鳥獣被害防止総合対策交付金事業において実施しております緩衝帯整備事業によって対応してまいりたいというふうに考えているところでございます。 以上、よろしくお願い申し上げまして答弁とさせていただきます。 ○議長(斎藤秀雄君) 4番、斎藤栄君。 ◆4番(斎藤栄君) ありがとうございました。 再質問をしたいと思いますが、大型おりの件につきましては、確かに私が住んでいる近くでございまして、ここ五、六年であの近辺でだんの山の地域で耕作している方々がだんだん撤退して、高齢化もありますし、また猿の被害によって耕作意欲をなくした方々が大変増えて、今はもう本当にあそこでやっている方が2人でありまして、やっぱりそこの耕作地の現状を見ますと、作られている方が猿を意識して、あまり猿が好まないものを作っているということで、確かにあの地域は夜営しますけれども、あの場所からちょうど西に行く配水池の崖沿いに移動をしていくんですよね。なかなかそこへ入っていくというのは多くないというふうに、私は自分の観測ではそう見ております。 あの下のほうの段になりますとジャガイモやサツマイモということで、猿が好むような耕作物が作られていますので、そこには何回か来ているということで、設置した時期がちょうどなかなか猿の好む野菜が近くになくて、夜営はするけれどもそこは常に入っていかないような感じを受けています。 そして、今年は栗の実が多くなったので、芋の時期が終わると栗の実をあさっていましたし、それでしばらくは被害はなかったんですけれども、ちょうど大根、カブができている頃になりましたら、また被害に遭って全部やられた畑もありました。 確かに設置については人目に触れないようにというご配慮があって、猿のそういう配慮をされたというのはすごく理解はできるんですけれども、しかしながら、猿の食べ物と猿の行動について関連づけて、やはり一定の観測に基づいた設置場所を選定するということが必要ではないかなというふうに感じておりますが、先ほどのお話の中でもそういう観点があるとはお聞きしますけれども、そういう地元の方々と協力しながら設置場所を設定するというのも一つの大事な視点かなと思うんですけれども、そのような工夫はされるかどうかお聞きしたいと思います。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。
    ◎町長(神田一秋君) まさに斎藤議員さんから、日頃からそうした猿の駆除を含めながら、本当に私どもよりそうした行動のこともよくよくご存じいただいているわけでございまして、今年初めてそうした大型おりの設置をしたわけでございまして、先ほどのとおりなかなか実績に結びついてこなかった。先ほども少し申し上げましたし、今斎藤議員さんからお話しいただいたと。 これを一つ教訓にしながら、お話しいただいたように、これがより効果が上がるように、そして何よりも地域の皆さんからこれやっぱりご理解いただいて進めていく。地域のこともよく一番分かっているのも地域の皆さんでもございますので、今お話いただいた観点は非常に重要でございますので、そうしたところを基本にしながら、今年の実施方法を検証しながら、また一つの勉強にさせていただきながら、来年に向けて設置場所等々にあってもより効果が上がるようなことで進めていかなきゃならないと思っておりますので、引き続きのご指導をいただきますようによろしくお願い申し上げます。 ○議長(斎藤秀雄君) 4番、斎藤栄君。 ◆4番(斎藤栄君) それで、私どものほうもそういう形でなるべく被害防止のために協力したいと思っております。 それで、おりを設置するためには、結構その餌となるものがかなり必要なわけなんですよね。なかなか少ない時期にそのものを調達するとなると購入しかございませんけれども、私としてもやはり被害に遭わない畑でカボチャやサツマイモを作って、担当者にこれ使ってくれというふうな提供もしていますけれども、やはりある程度餌確保するためにも、そういう耕作者に協力を得た畑で作ってもらうような形で、なるべく費用のかからないように、またすぐ調達できてすぐ設置できるような体制も必要かなと思いますけれども、猿のおりは12基あったりしますので、大型おり2つですね。となるとかなりの餌の量が必要となりますので、そういう協力者を募るということも大事かなと思いますけれども、いかがでしょうか。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。 ◎町長(神田一秋君) 本当にこれは非常に重要な観点のお話をいただきました。ありがとうございます。 まさに餌の魅力といいますか、そこでおりに入れようとしているわけでございますから、本当にこれを全部また購入するというのも、これまた本当に今お話しいただいたように、町の予算も大変になってくるわけでございますので、地元の皆さんのそうした面でのご協力もいただきながら、ある意味で猿にとって魅力的な餌を準備をしながら効果を上げていくように努めていく。 本当にそこには今おっしゃっていただいた地元の耕作者の皆さんも含めながら、そうした餌の面でのご協力もある意味でお願いしながら、まさにそうした連携といいますか、お願いしながらこれを進めていくというふうなところが、もういろんな面から効果的だというふうなところで私も今認識をいたしましたので、そのような形の中で進めさせていただきたいというふうに思っております。 ○議長(斎藤秀雄君) 4番、斎藤栄君。 ◆4番(斎藤栄君) それで、イノシシのほうに移りますけれども、先ほどイノシシの被害に遭った稲はなかなか臭いが付着して、稲のみならず機械、それから乾燥機にも影響しているというのはなかなか理解していなかったわけですけれども、聞いてなるほどなと思っております。 イノシシについてはそれこそこの五、六年、阿賀町内のいたるところに見えるようになったわけですけれども、それに付随して被害も大きくなっていますが、農水省の統計では結構平成元年から平成28年の統計の中で、生存頭数が約3.5倍、88万頭ぐらいになっていると、全国で、というふうなお話でした。統計が載っておりました。 確かに近年暖冬等を考えて、繁殖がその中で増えているんだなと思っていますけれども、そういう中でイノシシも雪の降るところには増えないというふうに、冬場はいないというふうなお話だったんですけれども、やはり越冬がそれこそ常識になってきたなというふうに思っております。 そんな中で、その被害防止のため、私9月の一般質問の中で中山間地の今後の農業施策という中で、農業の省力化とそれから有害対策にドローンの活用はどうなのかというふうなことを提言いたしましたが、先般新発田市で、イノシシと鹿の生息把握のためにドローンを実証実験に使われたというふうなことがニュースに載っておりました。 こういう山間地、山の起伏がある程度激しいところについては、なかなか私どもも有害の駆除、または猟期の猟に入っても、そこにいることを把握するのがなかなか難しいということが何回か猟に出て分かりました。その辺のところで、やはりこういうドローンの活用なんかも被害防止のために先進的に進めていくのも重要かなと思いますけれども、その辺どういうふうな、この前のニュースをご覧になったかと思うんですけれども、どのように感じておられるか。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。 ◎町長(神田一秋君) 本当に、こうした雪の降る阿賀町にもこうして非常に増えているわけでございますので、それがどれくらい広がって、まさにどういうところに生息しているかというふうなところの調査にあっても、先般の新発田市でのドローンの実証実験といいますか、私も非常に興味深くテレビ、また新聞で見ました。 ですから、まさにああいうふうな形の中で、ドローン使いながらと。赤外線で飛ばしたところで分かるというようなところでございますので、私もこれ新発田市さんから今回のこの実証実験といいますか、その状況をより教えていただける範囲でぜひ教えていただきたいなというふうなところでお願いをしていきたいと思っておりますし、それによって阿賀町でも本当にこうした活用の中で、これだけ広い地域でございますから、ああしたドローン使いながらというふうなところが効果的であるというふうなところで、これまた    としてはよく分からない中ですけれども、非常に効果的な方法だろうというふうに私も思っているところでございますので、ぜひここは参考にしながら、ある意味で進めていくと。これ調査ばかりじゃなくて、次の展開もまさにそこにあるのかなというふうな思いもありますので、ぜひここは前向きに検討していきたいというふうに思っております。 ○議長(斎藤秀雄君) 4番、斎藤栄君。 ◆4番(斎藤栄君) よろしくお願いします。 国としても鳥獣被害防止総合対策交付金の中での推奨を進めているようでありますので、その辺のことも含めてお願いできればなと思っております。我々人間の視覚の中ではとても見えないものが、空に飛ばしたそういうドローンで赤外線で感知するということは、すごく有効的な、動物の生息を把握できるんじゃないかなというふうに感じております。 そこで、イノシシについては当町では新しい害獣でありまして、当町でも被害防止対策を進めているわけですけれども、なかなかやっぱり農業者にはまだまだこういう新しい害獣の被害防止は普及されていません。イノシシは猿よりも被害が甚大です。もう一晩で田んぼ1枚掘り起こしてしまったりしていますので、町としてこういう被害防止をどういうふうに、移動とか、いわゆるそういう防止策を普及されていくことは考えておられるかどうか、その辺のところ。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。 ◎町長(神田一秋君) まず本当にここは効果的な策を、雪降らないところは本当に特に西日本ではもう阿賀町の桁が3つ違うぐらいでその数がいる中で、本当にある意味で何千もの駆除をしているような自治体もあるようでございますので、いろんな対策も取っているんだというふうに思いますので、そうしたところの勉強もさらに進めていかなきゃならないというふうに思っておりますが、一般的にはやはり電柵で囲うというふうなところが効果的なんでしょうけれども、これまた猿と高さが違って、聞くところによればやっぱりあれだけの体なので、鼻先が電柵に当たらないと電気も感じないというようなところで、少し低く電柵も張らなきゃならないというようなところになると、草刈りにも影響したり、いろんなことが必要になってくるというふうなお話も聞いておりますので、そうしたところも踏まえながら、よりこれは効果的なところを探っていかなきゃならないというふうに思っておりますので、農林課長からまた少しその辺の話もさせていただきたいと思います。 ○議長(斎藤秀雄君) 江花農林課長。 ◎農林課長(江花一実君) イノシシの対策につきまして、今、令和元年度では、これ農業共済の被害額の数値でございますけれども、386万円、管内、それが令和2年度になりまして697万円ほど、約倍近くになっております。これ農業共済に表れている数字が約倍でございますので、実際に小さな畑とか小規模な農家を含めますと恐らく3倍、4倍に被害が広がっているものと思います。 実は昨年までの被害の3倍、4倍という被害に今年になったことを、皆さん誰もが予測、私自身も予測はしていなかったのでございまして、対策をしていなかった農地が非常に多かったというのがまずございます。今年、春先の被害の大きさを見まして、皆さん慌ててといいますか、一斉に電気柵の補助を申し込まれるという状況が今年発生しておりました。 つまり、今年電気柵の予防をしないままに農業を始めた方が結構いらっしゃったということがまず1点ございます。被害が出てしまってから電気柵を回すというような方が、もしくはもう収穫が間近なものをもう全部やられてしまって、電気柵を回す暇もなく被害を受けてしまったということがございます。 今、その被害を受けられた皆様が役場のほうにいらっしゃいまして、来年はぜひ電気柵を春からやりたいという希望が今も殺到しておりまして、また来年の準備に関しましては広く町民の皆様に電気柵等の防止方法を広報いたしまして、利用していただきたいなというふうに考えております。 ○議長(斎藤秀雄君) 4番、斎藤栄君。 ◆4番(斎藤栄君) というわけで、かなりイノシシの被害が増えているということを今お聞きしました。 それで、次年度はその対策等々をいろいろ進めていくわけなんですけれども、お聞きするところによりますと、担当の係長が長期の休業に入っておられるというふうにお聞きしています。その中で体制強化はできるのかどうか、ちょっと我々農業者としても不安を感じるわけですけれども、その辺のそういう体制ですね。今までの人員を維持するのか、それとももっと進めていくとか、人員配置も含めてどのように考えられているのかお聞きしたいと思います。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。 ◎町長(神田一秋君) 今お話あったように、本当に担当の係長が長期の休暇に入ってしまっているというふうな状況の中で、これまた苦慮しているのが実態でございますけれども、農林課長がまさに猟友会員でもあったり、そうした面もありながら、またこれは今現在はそうしたところで支障があってはなりませんので、特に秋口は熊、本当にこの出没が多かったというふうなところもありますので、これ全庁体制で、ある意味で秋には当たってきたところでございます。 新年度に向けては、やはりこうした被害が拡大しておりますので、具体的にどうだというふうなところは今なかなか数字は申し上げられませんけれども、数字といいますか職員の数については申し上げられませんけれども、最低今の2人の体制は、これはもう最低限維持をしていかなければならないと。いろいろな対策をこれから具体的に検討しながら、新年度に向かっていきたいというふうに思っておりますので、それに必要な体制は確保していかなきゃならない。非常にこれは重要な、町にとって重要な課題でございますので、そこをしっかり担えるような体制というふうなものが必要だというふうな認識の中でおります。 ○議長(斎藤秀雄君) 4番、斎藤栄君。 ◆4番(斎藤栄君) 被害対策を進める中で、十分な、ある程度可能な体制を維持していただいて、被害防止を食い止めていただければありがたいなと思っております。 そこで、先ほど課長のお話の中で電気柵の要望が多くなったということで、手っ取り早いのは電気柵なのかもしれませんが、しかしながら、後々のことを考えるとなかなか労力が厳しいなというふうに感じております。 そこで、西日本や関東地方などは雪が降らないせいなんでしょうか、電気柵よりもメッシュワイヤーが効果的だというふうに言われています。また、ある程度被害の多いところでは、植物といいますか、主体的な耕作物をつくる周りに、匂いの強い作物を植えてイノシシの中への侵入を防いでいるということも聞いております。いわゆる香味野菜といいますか、それから香辛料、トウガラシ、シソ、ショウガ、ネギ、タマネギ、ニラ、ニンニクなどを畑の周りに植えておいて、中にはそういうイノシシが好むような芋とか、そういうものを植えているということで効果を上げているというふうなことを聞きます。 そういうふうな対策の中で、そういうふうな協力農家を集って実証して、ある程度金のかからない農業も目指す一つの実証実験も必要かなと思いますけれども、そのところを工夫していただければと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(斎藤秀雄君) 江花農林課長。 ◎農林課長(江花一実君) 今ほど動物が忌避する好まない作物を周囲に植えるという方法を伺ったわけでございますけれども、合併いたしました鹿瀬時代からエゴマとか、それからコンニャクとか、トウガラシとかというそういうものを試しにやってみたことがございます。その結果、猿に対しては効きませんでした。猿の場合、多少知能が高いせいか、かき分けて入ってくるということがございました。イノシシについては合併してからイノシシ被害が発生、拡大しておりますので、実際試してはおりません。 今、斎藤議員がおっしゃったように、全国でそういうことを試行的にやられている先進地があるというふうに私どもも認識しておりますので、そういった先進地の結果を積極的に情報収集いたしまして、協力して、それこそ斎藤さんに協力お願いするかもしれませんけれども、試みは十分やってみる価値があると思っておりますので、次年度以降の宿題として承らせていただきます。 ○議長(斎藤秀雄君) 4番、斎藤栄君。 ◆4番(斎藤栄君) よろしくお願いします。協力できることは協力していきたいと思いますので、よろしくお願いします。 それで、今度は捕獲された野生肉の有効活用について伺います。 これも農水省のほうの補助金でも決定していますけれども、ジビエフル活用に向けた取組ということで、先ほど話した鳥獣被害対策総合対策交付金制度の中でやられています。特に先進的な地域はあるんですけれども、一昨年度は長野市のほうで大々的にやられまして、これは広域的に長野市の周辺の市町村をくるめた中での事業になっておりまして、そこで捕れた有害鳥獣をジビエに活用するということで、食肉処理場等も設置、それから近隣の猟友会のハンター、猟友会員を含めた、行政を含めた総合的な取組でやっております。 そういうこともあるんですけれども、しかしながら小規模でも当町でもできるんではないかなというふうに考えております。そこで、先ほども有害鳥獣の食肉等々の有効活用については町長お話ありましたけれども、ぜひともやれると、できるんじゃないかなと思っております。 猟友会員も年々高齢化が進んで減少傾向にありますが、しかしながら町の助成制度の中で若いハンターも猟銃の取得を目指している方もおられます。となると、ある程度ハンターを増やしても、なかなかそういう野生肉の有効活用で収入も確保できるということがハンターの意欲にもなりますので、その有効活用を何とかできればなと私も考えております。 私先日、新潟地域振興局の健康福祉部の新津保健所ですね、野生肉の活用についてちょっとご指導を受けに行ってまいりました。お話では可能だということが分かりました。 しかしながら、食肉といいますか、食品衛生法にのっとった施設の中ということで、その設備を設置する必要があるということ。これについては今、阿賀町においての遊休公共施設がある場所が活用できると思いますし、それから食肉処理業の営業許可、これも事前に受ける必要があるということで、保健所の指導によってそういう可能な施設をどういうふうにして改造して設置すればいいのかというようなご指導をいただけるそうなので、それもある程度可能だと思いますし、また、当該処理施設には職員、衛生責任者が常駐することということでありますし、それについては衛生責任者というのは阿賀町内、食品を扱っている方であれば誰でも取得しているわけですので、そういう方が常駐できるような施設があればできるということでありますので、考えてみていただければと思いますし、そして肉等は観光施設の食材として資源となりますし、また皮、骨、爪、熊の爪のこういうペンダントみたいなものが結構作られて好評いただいている地域もあるそうなので、そういう服飾品としての土産品として流通することができます。 そういうことを考えると、当町でも、こういう取組が必要かなと思うんですけれども、その辺の町長の考えをお聞きできますか。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。 ◎町長(神田一秋君) 先ほども申し上げましたけれども、私としても本当にこうして多くの害のほうのイノシシであり、また熊であり、そうした食肉で活用できるというふうな動物、肉のわけですので、これをそうした形で捕獲してもらう。それを活用していくというふうなところは、非常にこれは理にかなったといいますか、大事なといいますか、ぜひ進めたいなと思う取組ではございますので、ただこれ一方、具体的にどう進めていくかというと、先ほども少し申し上げましたけれども、そうした当然捕るほうのといいますか、猟友会の皆さんに具体的にはなるんでしょうけれども、皆さんとその肉を料理等々で提供する皆さんと、または店で提供しなくても加工しながら、これまた通信販売も含めながらいろいろとこれまたやっているところがあって、一つの特産品にもしているところがかなりあるわけでございますので、そうした形の中で阿賀町も進めていくことができれば、これはもう理想的な姿じゃないかなというふうに思っているところでございます。 どこでやって、どこでというような場所については、今ほど議員さんからおっしゃっていただいたように、これはもう幾つか具体的なところはあるのかなというふうにも思っておりますし、まさにどなたがというか、チームでやるというふうなところも必要なのかなと思いますし、一般的には、先進地では自分で捕りながら、自分で加工しながら、自分で販売しながらという例もかなりあるわけでございますので、そうした中でやるという具体的な強い気持ちの中で、具体的に取り組んでいただけるというところと一緒に、町のほうでは具体的な検討を進めていくということなのかなというふうに思っておりますので、ぜひそうした強い思いといいますか、そうしたところで具体的に進むというふうなところで、一緒になってやっていければこれまたすばらしいことだなというふうに思っておりますので、ぜひそうしたところは、これまた待つばかりじゃなくて、町のほうでもそうした斎藤さんも含めながら、皆さんとより具体的に相談をしていければというふうに思っているところでございます。 ○議長(斎藤秀雄君) 4番、斎藤栄君。 ◆4番(斎藤栄君) ありがとうございます。 確かに行政が主体になるとなかなか難しい面がございますので、これはやっぱりある程度民間で、猟友会を含めた協同組合なのか、組合組織なのか、また消費側の飲食店等々も含めた組織にするのか、いろんな方法があるとは思いますので、ぜひこういうものを雇用につながる産業として育てていって、そこに町もある程度そういう公共施設の提供等々の協力いただければ、民間としても進められるんじゃないかなと思っておりますので、お願いしたいと思います。 そんな中で、特に熊が今年たくさん駆除されたわけですけれども、そういう熊なんかもなかなか有効活用するところは少ないですし、これも東日本大震災以降、新潟県では放射能の関係、セシウムの関係で流通できなくなっているんですよね。しかしながら十日町市と上越市においては、行政と協力しながら放射能検査を定時的に県で調査してもらって、それで農水省の解除命令をお願いしているということも、この間保健所で聞きました。 そういう面で、そういう有効活用についてもそういう検査等々については、かなりそういう地域としては猟友会というのも労力が要りますので、そういうところの協力も行政としていただければ、そういう熊の活用についてもできるんではないかなと思っておりますので、そういう面でそういう協力ができるかどうか。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。 ◎町長(神田一秋君) まさに、こうしたところを進めるのは行政、町としては今斎藤議員さんがおっしゃったような、まさにそうしたところが町としての取り組むべきものだというふうに思っておりますので、そうした部分にあっては積極的に必要な部分は一緒になって進めていきたいというふうに思っております。 ○議長(斎藤秀雄君) 4番、斎藤栄君。 ◆4番(斎藤栄君) とにかく鳥獣被害、特にイノシシの被害が最近多くなってきました。そういう面で質問させていただきましたが、できるだけ中山間地の農業が衰退しないような方向で政策に取り組んでいただいて、また有害獣、捕れた有害獣をうまく活用して、地域の産業に育てられるような、また産物として活用できるようなほうをよろしくお願いしたいと思いますので、私の質問をこれで終わります。ありがとうございました。 ○議長(斎藤秀雄君) 以上で、4番、斎藤栄君の一般質問を終わります。--------------------------------------- △長谷川眞君 ○議長(斎藤秀雄君) 次に、2番、長谷川眞君。     〔2番 長谷川 眞君登壇〕 ◆2番(長谷川眞君) それでは、通告しております内容で質問を2点させていただきます。 まず最初は、阿賀町の観光資源の発掘とその維持管理といいますか、そこも含めてやります。 阿賀町観光協会の催し、今年の11月8日開催のGEO-AGAと11月28日、29日両日に開催された阿賀の鉱山の催しに参加して、非常に貴重な観光資源が阿賀町にはあることが分かりました。 一つはGEO-AGAのほうで、天然記念物にも指定される可能性もある火山豆石の地層と、日本列島が大陸から離れたことを証明できる木の葉化石、そして鉱山遺跡としては持倉銅山のカラミ煉瓦で造られた事務所跡と、同様にカラミ煉瓦で造られた対岸の精錬所の遺構は2階建てという希少さと精錬所の大規模さで、重要文化財の価値は十分にあると講師の先生が言っておられました。 そこで、次の質問をさせていただきます。 1、これらの資源を再調査の上、天然記念物指定や重要文化財指定を目指す考えはあるかないか。 2、阿賀町のホームページには、国・県・町指定の文化財や天然記念物が載っていますが、別枠でこれら貴重な文化財を写真とともに掲載することはできないか。 3、ここからは持倉銅山を近代産業文化遺産として登録することを前提に3番、4番は書いてありますけれども、持倉銅山遺構までは日倉橋から3.5キロメートルほどで、林道終点から1.5キロメートルほどだが、非常に道が悪く危険だ。歩道の改良をお願いできないか。 4、カラミ煉瓦は樹木による根張りに弱い。年に1回でも遺構周辺の草刈りと樹木の取り除きをしてもらえないか。阿賀町の観光資源を守るためにぜひ行ってほしい。 次に、固定資産税の徴収について。続いて、固定資産税の徴収について伺います。 町の固定資産税の徴収ができない課税対象が相当数あるという説明を受けた。また、阿賀町内の不動産が相続放棄及び相続人不明や住所不在で固定資産税の徴収ができないことを聞きました。そこで、次の点について質問させていただきます。 1、固定資産税の徴収ができなかった件数、金額、法人個人の割合、どのような徴収努力をしているのか。 2、相続権放棄や相続人不明及び相続人所在不明となった対象物件は、過去5年か10年の間にどれくらい発生しているのか。 3、今後相続人不明や相続人の所在不明等の件数が増えることが予想されるが、町はどのような対策を取るのか。 以上、よろしくお答え願います。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。     〔町長 神田一秋君登壇〕 ◎町長(神田一秋君) それでは、長谷川議員さんのご質問にお答えをさせていただきます。 お話しいただきましたように、11月に阿賀町観光協会が開催したGEO-AGA、また阿賀の鉱山の催しにつきまして、町の観光資源発掘の観点からとても有意義なイベントであったと参加者からもお話をお聞きしているところでございます。長谷川議員さんのご質問の中で、教育委員会が所管しております文化財に関することにつきましても、私から一括お答えをさせていただいて、その後のご質問の中で教育長から答弁をさせていただきますので、よろしくお願いをいたします。 1点目のこれらの資源を再調査の上、天然記念物指定や重要文化財指定を目指す考えはあるのかというふうなご質問でございますけれども、天然記念物、文化財の指定に関しましては、町の自然、歴史の特徴をよく表し、今後の世代に引き継いでいくべき物件であると判断されるものは文化財指定の候補に挙げることができます。ただし、指定を行う場合、土地の所有者、また、この鉱区の所有者からの承諾が必要でございまして、さらに史跡として指定する場合は、こうした承諾のほかに、所有者から長期保存していく意志が示されないと指定することができないというふうな規定もございます。 こうしたことから、長谷川議員さんが挙げられました地層や化石、近代産業遺構の指定につきましては、今後所有者等について調査を進めてみまして、これらの指定の条件が整う場合には、指定に向けた検討を進めてみたいというふうに考えているところでございますので、ご理解をお願いしたいと思います。 2点目の町ホームページに国・県・町指定の文化財とは別枠で掲載するというふうなご提言でございますけれども、長谷川議員さんが掲げられたこうした物件は、現在文化財指定はされていないわけでありますけれども、町の自然や歴史を語る上で大変貴重な重要なものでありますことから、先ほど申し上げましたとおり土地所有者や採掘権などの権利も有する方々はもちろんでございますが、影響を受ける周辺の地権者のご理解、ご同意があって可能となるというようなところがありますので、自治体が公式に公開する場合には、事故発生時の対応など不測の事態も考慮する必要がありますので、入念な事前準備が必要と思われますが、そうしたところも含めて十分に検討して方向性を出していきたいというふうに思っているところでございます。 これまた一方で、インターネットを見ますと、本当にこの鉱山というのは一つのブームといいますか、関心をお持ちの方が非常に多いようでございまして、私のところにも昔のものがあるんですけれども、そうしたところまで含めて、道順まで含めてかなり詳細にネットでそうしたいわゆるマニアといいますか、そうした方々が上げているというような状況も見られるのが実態でございますけれども、町のホームページに関しましてはそうしたところからも含めながら、これからさらに具体的な検討をさせていただきたいというふうに思っております。 3点目の持倉鉱山遺跡先の歩道の改良、4点目の遺構周辺の草刈りと樹木の取り除きの件でございますけれども、関連ありますので併せてお答えさせていただきますが、持倉鉱山遺跡につきましては、12月9日付の新潟日報紙上でも大きく取り上げられたところでございまして、記事にありましたとおり歴史的に非常に価値があり、特に2階造りのカラミ煉瓦の事務所は、九州大学の市原文書館協力研究員の話では、重要文化財に登録する価値があるとのお話だったと議員からお話しいただいたとおりでございます。私もこれは残すべき貴重な文化遺産であると同時に、重要な観光資源でもあるというふうにも思っているところでございます。 現状ではお話しいただきましたが、手前の日倉橋付近の林道崩壊によりまして、林道終点までは車で行けない状況となっているわけでございますが、またそこから先の遊歩道についても沢を横断する箇所があり、危険な箇所が数か所あるというふうなところで、これもお話しいただいたとおりでございます。林道終点からの遊歩道につきましては、林道等の認定もされていないというふうなところもありまして、整備、改良を計画するにしても、まずは地権者、土地の所有者など、先ほども申し上げましたが関係する方々のご承諾、ご理解が必要な部分でございまして、文化財の指定も含めまずはそうした調査、聞き取り等々を行っていく順番が必要かなというふうに思っているところでございます。 この草刈りなどの維持管理につきましても、これは所有者が文化財に関しては行っていただくというのが原則にはなっているところでございますけれども、文化財に指定されていない持倉銅山についても、これある意味で同様な考えでありますけれども、町が直接維持管理に乗り出すというふうなところも先ほど申したとおり、なかなか少し課題がある、難しい状況にあるわけでございますが、現在、五十島区の地域有志の方々が草刈りなどを行っておりまして、おいでいただく方がそうしたカラミ煉瓦造りの重厚な遺構を見学はできるというふうなところになっているわけでございますが、これお話もいただいたとおり、そのまま今のまま放置しておけば、まさに草木の繁茂でそのうち朽ちてしまうというふうな状況にも陥るというふうなところが明らかでございますので、先ほど言いました観光資源という観点も加えながら、歴史資源という観点からも地元の皆さんを交えながら、維持管理の在り方についてもこれは検討していかなきゃならないというふうに思っているところでございます。 続いて、不動産の固定資産税についてでございます。 1点目の固定資産税の徴収できなかった件数、金額、法人個人の割合、どのような徴収努力をしているのかというご質問でございますが、まず令和元年度決算の固定資産税の現年課税分で申し上げますと、調定額9億9,048万900円に対しまして、収入済額が9億8,123万7,426円で、収入未済額は864万4,474円で徴収率は99.07%でございます。収入未済額の内訳でございますが、個人が105件、407万2,774円で47.10%。法人が20件、457万3,700円で52.90%でございます。 徴収努力につきましては、期限内納税者との公平性を保つため、督促状や催告状の送付によりまして自主納付の促進を図るとともに、差押え等により給与や所有不動産などを現金化し、累積滞納額の圧縮に努めております。また、滞納者との折衝段階におきまして、差押えによる滞納者自身の不利益や会社等の第三債務者への負担等を説明をし、期限内自主納付の指導をしているところでございます。 次に、2点目の相続権放棄や相続人不明及び相続人所在不明となった対象物件は、過去5年か10年間にどれくらい発生しているかとのご質問でございますが、過去5年では17件、過去10年では19件でございます。昨年度、相続財産管理人を選任し、今年度に解消した案件がありますので、現在は14件でございます。 次に、3点目の今後相続人不明や相続人の所在不明等の件数が増えることが予想されるが、どのような対策を取るのかというご質問でございますが、長谷川議員さんのおっしゃられるように、人口の減少、高齢化の進展や地方から都市への人口移動を背景とした土地の所有意識の希薄化等によりまして、所有者不明の土地が全国的にも増加をし、固定資産税の賦課徴収のみならず、土地の管理等においても課題となっているところでございます。 町では不動産の相続案件について、所有者の死亡後に課税する固定資産税は複数人の相続人が存在すればその共有に属されるため、代表者を指定する届出を提出いただき、その方から納税いただいております。滞納となった場合は法定相続人を調査し、相続放棄の口述の有無を確認した後、各相続人に納税の告知を行っております。 相続人不存在案件については、現在においては相続管理人を選任して解消を図る以外に方法がありません。選任費用等の回収金額の費用対効果、また、公売による選任費用等の配当は見込めないといたしましても、新たに課税対象が発生することにより納税いただけるようになりますので、それぞれの案件についてこれらを見極めて対処していきたいと考えております。固定資産税につきましては町の基幹税でありますので、今後も適切に賦課徴収に努めてまいります。 以上、よろしくお願い申し上げまして答弁とさせていただきます。 ○議長(斎藤秀雄君) 2番、長谷川眞君。 ◆2番(長谷川眞君) それでは、関連のことについて質問させていただきますけれども、観光資源を文化財なり天然記念物に指定することは困難だが、進めていってもらいたいと思います。ただ、この観光資源ということでいいますと、ヤマビルですとかカメムシが、我々地元の人は全然観光資源になるなんていうのは一切思わなかったのが観光資源になっていると。それが継続といいますか、3回、2回と続いている現状があります。 それで、そういう意味ではこの鉱山跡地ですとか、火山豆石なんかもGEO-AGAを続けること、それから鉱山の観光資源として見学会を続けることによって、どんどん阿賀町の観光資源になっていくと思うんですけれども、そのためにはどうするかといいますと、ちょっと私ごとになりますけれども、阿賀町の観光ガイドの研修をこの前終えまして、観光ガイドの勉強しながら後ろをくっついて回ったりしていますけれども、これも阿賀町の観光ガイドというと港町、要するに阿賀の河港、それから城下町、麒麟山公園、麒麟山の麒麟山城、狐戻城、それと宿場町という観点で、あるいは人材としては西郷四郎ですとか、金上盛備ですとか、そういうもので津川町周辺が非常に多いんですけれども、こういう観光資源を今後、その継続のために阿賀町ガイドにそういう観光ガイドを継続させて、観光資源としていくという考えについては、町長いかがでしょうか。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。 ◎町長(神田一秋君) まさに前段にお話あったように、ヤマビルもカメムシも観光資源になって、継続的なイベントの中で一つ売りといいますか、おいでいただくものにもなっている。まさにそうしたものは考え方も変えながらであれば、本当に注目を集める部分にもなってきているわけでございます。こうしたあそこには、おいでいただくには本当にガイドさんがあって、案内する人があって初めてそうしたところで成り立っていく部分が非常に多いわけでございますので、そうしたスタートは大事でございますので、阿賀町観光ガイドの皆様には本当にそうしたところを担っていただいているわけでございます。 私も発足といいますか、そうした最初からの担当者の一人でございましたけれども、まさに今お話あったようにこの歴史とか、まさにそうした津川の町並みとか中心なところもございますけれども、もう発足時もまさにこれは五十島の方々も、お二人もおられたり、将軍杉であったりとしたところでのガイドも目指しておったわけでございますし、また自然、ネイチャーといいますかそうした中で、本当に今あちこちでご案内いただいてガイドとして活躍されている方も現にいらっしゃるわけでございますので、まさに町の資源を本当に広く、自然資源も含めながら、そうした中でガイドしていただくというふうなところは非常に大事なところでございますので、ぜひまたこれも長谷川議員さんからもそうした中で、ひとつまたご協力といいますか、一層活動を強めていただければありがたいなというふうに思っておりますし、その辺は町としてもよくよくご相談といいますか、内容を含めながらご支援できるものはしていくというふうな考えでおりますので、よろしくお願いしたいと思います。 ○議長(斎藤秀雄君) 2番、長谷川眞君。 ◆2番(長谷川眞君) それと、昨日宮澤議員の質問で町長が答弁した中で、観光業というのは民間主導で行って、行政はその支援をしていくという立場で考えているということをおっしゃいましたけれども、先ほどの持倉銅山までの道のりの改良ですとか、資源を守るための活動、先ほど町長答弁しましたけれども、ぜひそういう支援という立場であればそういう支援をやっていただきたいのですが、それが1点と。 例えば阿賀町の観光のホームページを見ますと、非常に観光のホームページがよくなっているんですけれども、そこには九才坂の説明と写真ですとか、万治峠はなかったような気がするんだけれども、御神楽岳の山の写真と登山口どうするとかありましたですけれども、九才坂を通っていくと非常に登山道の落石とか倒木が多くて、誰が管理しているのか分からんと。前は土井集落で何軒かあったんでしょうけれども、だんだん近年、ここ3年ぐらい行っていませんけれども、近年道が悪くなったと。その辺で町の支援というものを町長、お願いできないでしょうか。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。 ◎町長(神田一秋君) これ支援するというのはその姿勢もそのとおりでございますけれども、やはり町ではやらなければならないといいますか、そうした役割分担というか、これは町でやるべきことは私ども町でしっかりまたそれは進めていきますので、そうしたご理解もいただきたいと思いますし、まさに活性化には民間の皆さんが主体になりながら取り組んでいただく。そこを町は支援をさせていただくというふうなところは、昨日申し上げたとおり、今ほどまたいただいたとおり、そうした姿勢でおりますので、今具体的にこの持倉にしても、ほかのところにしても、そうした中で関係の皆さんが取り組んでいくというふうなところが町の方向と合致するものについては、よく協議した中で可能な支援はさせていただく、一緒になって連携させていただきたいというふうに思っているところでございます。 ホームページ、実は今これまた全面的な改修を全庁的に検討しているところでございまして、そうした中でここは改修をしてまいりますけれども、ホームページに載っていても、まさに現状が少しそうした部分があるというふうなところもあるんだろうというふうにも思っておりますので、その辺もしっかり状況も把握をしながら、ホームページの掲載も進めていかなきゃならないというふうな思いでおります。 九才坂の例がありましたけれども、この九才坂もまさに、おっしゃったように土井の集落、ああいう形で今住んでいらっしゃる人がいなくなってしまったような状況もあって、その地域の管理といいますか、そうしたところもあるので、ここは今年、観光の職員、支所の職員もまさに現況確認も含めながら一回歩いてみるというふうなところもありますんで、私ども職員もそうしたところの確認も進めながら、維持管理等々にあっても方策というふうなものを検討しながら進めてまいりますので、よろしくお願いしたいと思います。 ○議長(斎藤秀雄君) 2番、長谷川眞君。 ◆2番(長谷川眞君) 今、ホームページという話が出ましたけれども、全面的にまた改良すると。よくしていくんだと思います。ただ、例えば岩谷の薬師堂ですか、あと護徳寺の観音堂とか、そういうのの説明があって写真が出ているんですよ。その写真をクリックするとでかくなるのかなと思ったんですけれども、全然でかくならない。あれじゃ分からない。こんな小さな升の中に写真が入っている。だから、そういうことで分かりやすくしてほしいなと思いました。 それと、そのときのホームページをのぞいていて分かったんですけれども、阿賀町登山ガイドブックというのができたんですね。まちづくり観光課にあるという話なんですが、それを私がこれだけ山に登っていても全然知らなかった、阿賀町にあるというのが。その辺の観光資源を広く外に出す。ほかのところ、日本全国のインターネットで調べて阿賀町というところで、阿賀町の登山ガイドというガイドブックですかね、それがあるというのは見知っている人は来るのかもしれませんけれども、地元の人が知らなかった。恥ずかしい話なんですけれども。それはいいんですよ。ただ、地元の人にも分かるような対応をしてほしいと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。 ◎町長(神田一秋君) ホームページも周知もPRもそうですけれども、本当にここはより効果あるように、また注目、本当に今おっしゃるとおり、載っけていても小さくて見えないのではあまり載っけている意味もないわけでございますから、そうしたところを含めながらより見ていただけるように、より分かりやすいようにというような観点の中でも、今検討しながら改修を進めてまいりますのでお願いしたいと思います。 多分登山のガイドブックと、大きな、私も詳細ちょっと分からなくて申し訳ありませんけれども、ガイドブックというと本的なものはないんじゃないかなと私も思っております。これマップでそれぞれ主な山をマップで折ったのを、これももうかなり当初からあるものをそう指しているのかなというふうに認識するところでございますけれども、そこも含めながら、今のお話の基本のとおり、これは皆さんによく分かっていただけるように進めなさいというふうなところでございますし、全くそのとおりでございますのでお願い申し上げます。 ○議長(斎藤秀雄君) 2番、長谷川眞君。 ◆2番(長谷川眞君) ぜひホームページを新しくする際は、そういういろいろなことを考えて、見る人がすぐ分かるように、あるいは阿賀町にこういうのがあるから行ってみたいなと思わせるようなホームページづくりをしていただきたいと思います。 それから、先ほどの火山豆石ですとか持倉銅山の遺構、あるいは三川鉱山の遺構、新聞に載っていた写真は、あれは三川鉱山の遺構です。持倉ではなかったんです。それと、そういう面で先ほど言いましたように、新しい観光資源を開拓していく、それを継続していくという意味で、町の観光課のほうでは、それこそさっき言いましたように、ヒルも資源だ、カメムシも観光資源だということであって、新しい観光資源をどういうふうに開拓していくのか、その辺はどうお考えでしょうか。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。 ◎町長(神田一秋君) 私もまさにこの新潟日報さんから出していただいた鉱山の繁栄を想起という遺産ツアーのここにも記事を持っているところでございますけれども、まさにこうした中で、かつては正直言ってこうした、特に持倉鉱山にあっては、もうかなり二十何年前からですけれども、富士フイルムさんが毎年あそこで撮影会を開いたり、本当に観光の一つの大きな売りとして遺跡を活用してきたというふうな時代もありましたけれども、そこは少しやはり薄れてきているのは、道路網の環境もあるわけでございますけれども、そうしたところでございます。 また、かつては阿賀の里でも、これ合併後ですけれども、あそこにツアーで皆さんから募集をしながらご案内をしたというふうな経緯もあります。五十島の持倉については、むしろ地元の五十島生産森林組合さんの所有地が非常に大きいわけですけれども、五十島の皆さんのご理解があって、どうぞ行ける人は行ってくださいというふうな感じもあるわけでございますけれども、一方、三川鉱山にあっては、これは五十沢生産森林組合さんが主に所有したり管理している部分が大きいわけですけれども、いろんな危険もあるので、むしろここは積極的ではないんですね。いわゆる許可といいますか、そうした中で特にただ一方、三川小学校の子供たちがそうした歴史を勉強しながら取組もしていただいておりますので、地元のそうしたところの協力の下で進めている部分もありますけれども、まさにそれぞれによって様々な課題があるわけでございますので、そうしたところの整理をしながら進めていかなければなりませんけれども、ですから観光資源というのは私どもがまさに思っているところから、今お話あったように、これはまた別な意味で違う人が見たら、また都会の人が見たら、外国の方々が見られたら、これまた別な視点の中で魅力になってくるわけでございますから、そうした広い視野の中でこれは新たな掘り起こしといいますか、そうしたものを見詰めながら発信をしていくというところだと思いますので、そうすると町でいる、町の職員含めながら私どもと違った感覚が必要でございますので、今回のこうしたいろんな企画も、地域おこし協力隊の外の目からの視点の中で掘り起こしもしていただいているわけでございますから、非常にここは重要なことだというふうに思っておりますので、今後もよりそうした視点の中でこれはやっていきたいと思います。 これは外国の方、都会の方、若い人から見た視点、いろんな視点があると思いますので、そうした中で阿賀町の魅力というふうなものをみんなから掘り起こしていただいて、それを発信していくというのが町の大事な役割だし、そう進めていきたいなというふうに思っているところでございます。 ○議長(斎藤秀雄君) 2番、長谷川眞君。 ◆2番(長谷川眞君) ぜひそういうことで、新しい観光資源を開発していきたいと。 ちょっとこれは余談ですけれども、私の頭に浮かんだ観光資源が実川渓谷なんですよ。五十嵐邸からずっとゲートの奥、逆にトンネルの入り口、あの辺はダイゼンノハコという昔は場所だったんですね、今の道路じゃなくて。ダイゼンノハコから歩いていったときの、湯ノ島小屋まで歩いていったときの渓谷のすばらしさ、美しさというのは、私今でも記憶に残っていますけれども、そういう意味でどんどん新しい観光資源を開発していってほしいなと思います。 それと、例えば先ほど言いましたように、私阿賀町ガイドをやっていて、ガイドに来られる方を例えば酒屋さん、桝屋さんですとか、それから麹屋さん2軒に案内したりすると必ず買ってくれるんですね。買ってくれるんです。鉱山のときも、岩谷の将軍杉の下の道の駅で、あの駐車場で解散したんですけれども、夕べ飲んだ酒はどこで買えますかという話があって、いや阿賀の里で買ってくださいというような話が出ていますから、そういう意味では町の中を歩くのにしても、それから泊まりにしても、泊まったときに地元の酒を出して飲ませる。それが相乗的に町の観光ということだけじゃなくて経済にも貢献しているんだなと思いますので、ぜひ先ほど言いましたように、新しい観光資源とかそのやり方を参考にして、町のためになるようにしていただきたいと思います。 それから次に、固定資産税の徴収ですね。 なぜ私がこのような質問をしたかといいますと、9月議会の阿賀町各会計決算審査意見書、監査委員から出ているのの中に、ちょっと読ませていただきますよ。一方で、令和元年度は一般会計で4,037万8,581円の不納欠損額が発生しており、99.6%が固定資産税となっている。不納欠損処分の理由は時効の完成により債権が消滅したものであるが、今後は町税に限らず全ての公金において換金可能な物件等を差押えし、時効の中断によって町の債権が確実に確保できるよう、滞納処分手続を的確に行うことを望むものであると。 ですから、先ほどの1番目の質問の中の1番目、どのような徴収努力をしているかということと、今後どういう対策を取るのかという質問が出てきたんですけれども、先ほど聞いた金額とは、この時効になって徴収不能になったものと、これ4,000万ですよ。その税金は5年ですか、時効は。それとも10年でしょうか。その辺を教えていただきたいんですが。 ○議長(斎藤秀雄君) 長谷川町民生活課長。 ◎町民生活課長長谷川忠市君) 一般的には5年ですが、生活困窮とか財産がなくなったとかということであれば3年ということになります。 ○議長(斎藤秀雄君) 2番、長谷川眞君。 ◆2番(長谷川眞君) 例えば5年で、4,000万が5年たつと、年間800万ぐらいで、単年度ではほぼ合うのかなと思いますけれども、これ毎年時効になるのが繰り返されていくのであれば、1年間に4,000万ずつ駄目になっていくのかなというふうに考えますけれども、だから先ほど言いましたように、いろいろと差押えをしてもその手続だけでお金がかかって、徴収額よりも手間のほうが大きくなるという場合もありますでしょうけれども、払わない人と払っている人の不公平さといいますか、そういうのもありますので、例えば多額の固定資産税を滞納している人は、人といいますか企業もあるでしょうけれども、そういうものに対しては差押えをして即時効の中断を行うとか、そういう対策というのは今までやってきたんでしょうか。その辺お聞きします。 ○議長(斎藤秀雄君) 長谷川町民生活課長。 ◎町民生活課長長谷川忠市君) まず前段というか、今回の4,000万、不納欠損額なんですが、毎年ですとこの10分の1以下なんですが、令和元年度につきましては2つの法人がありまして、それがほとんど金額が大きいものですから、その2つの業者のものであります。 また、その法人自体がもう存在しないということと、あと公売等で財産処分済みということで、今回令和元年度につきましては不納欠損ということで、この金額4,000万超ということで上がっております。 あと、今ほどおっしゃいました納税義務を果たしている者と、果たしていない者の観点から税の公平性を図る上で、滞納があれば20日以内に督促状を発送して差押え、換価ということになっておりますが、町のほうでは財産調査、あと納付相談をいたしまして処分を決定しております。 ただ単純にうっかり忘れていた人とか、猶予を与えれば何とかなる人であればいいんですが、催告に対して無反応とか、能力があるのに納めてくれないという人につきましては、財産を差し押さえて強制徴収しなければならないかと思っております。 ○議長(斎藤秀雄君) 2番、長谷川眞君。 ◆2番(長谷川眞君) その会社が倒産してどこに行ったか分からないと。払ってもらえないと。そうすれば会社ですから、これ2社でもって4,000万ということであれば、当然もう差押えをして競売にかけて、その中から税金を払ってもらうというような対策ができたと思うんですけれども、それが何か公売ですか、公売とおっしゃられましたけれども、それで公売済みで請求できないという。それがちょっと意味が、今の話で分からなかったんですけれども、どういうことでしょうか。 ○議長(斎藤秀雄君) 長谷川町民生活課長。 ◎町民生活課長長谷川忠市君) もう換価ができなかったということで、不納欠損として出しております。まだ財産があれば公売等して、まだ収入見込みはあるんですが、それがなくなったものですから不納欠損ということで出してあります。 ○議長(斎藤秀雄君) 2番、長谷川眞君。 ◆2番(長谷川眞君) 例えばその2社で2,000万近く、単純に半分だとすると2,000万近くの税金をかけているわけですから、それ固定資産税であれば大分大きな土地なり建物というか、結構価値のあるものであるからこの金額になっているのかなと思うんですけれども、それが見落としですか、見落としと言ったのかな。その辺もう一度教えていただけますか。 ○議長(斎藤秀雄君) 個人情報に関わる問題であれば、答弁控えていいですよ。 長谷川町民生活課長。 ◎町民生活課長長谷川忠市君) 個人情報の関係もあるんで、法人名等についてはこの場ではふさわしくないと思いますので、理解していただきたいと思うんですが、4,000万円のうち、実際この2つで約3,700万ありまして、先ほども申しましたがもう法人自体がなくて、公売によって財産処分済みということで、もうこれ以上徴収できないということで不納欠損として上げておりますので、令和元年度につきましては前年、その前と比べても10倍程度になっております。 ○議長(斎藤秀雄君) 2番、長谷川眞君。 ◆2番(長谷川眞君) 要するに、破産処理の中でもう全部取られてしまったということなんですね。 ○議長(斎藤秀雄君) 長谷川町民生活課長。 ◎町民生活課長長谷川忠市君) そのとおりでございます。 ○議長(斎藤秀雄君) 2番、長谷川眞君。 ◆2番(長谷川眞君) よく分かりました。それは納得しますけれども、とにかくこの4,000万という金額だけ見ると、非常に私はもったいないなと思いますので、そういう例えば企業なり法人がそういうことに陥っているという情報は、いち早く知らなくちゃいけないものだと思うんですが、破産法のあれでいきますと、その残った財産はまず第1に給料に支払われるんですよ。給料、保険分。2番目に租税公課に支払われるんですよ。3番目に買掛金だとかそういうものに払われるんですよね。 だから給料を除けば2番目には租税公課になるんですから、ほかに例えばどこかの会社がいっぱいその債権を持っていたとしても、税金のほうが早く入るはずなんですよ。 だから、それを情報が入っていないから全部処分が、財産の処分が破産財団の財産の処分が終わってしまってから取れませんでしたということになると思うので、これは非常に町の財産でございますので、今後その辺の情報を確認する手続も当然していただきたいと思うんですが、いかがでしょうか。 ○議長(斎藤秀雄君) 長谷川町民生活課長。 ◎町民生活課長長谷川忠市君) 今の大きな金額につきましては、令和元年度発生して処分したものではなく、その前年の分もありますので、ちょっと付け加えさせていただきたいと思います。 あと、町長も先ほど答弁いたしましたが、相続財産管理人ですか、それをお願いいたしますと、ちょっと平均なのかちょっと分からないんですが、50万から100万ほど経費がかかります。それで小さなものをやると費用対効果の関係もあるんですが、町長も説明したとおり、今後固定資産税が入ってくるという可能性がありますので、それを勘案しながら対処したいと思っております。 ○議長(斎藤秀雄君) 2番、長谷川眞君。 ◆2番(長谷川眞君) そういうことでぜひ税金の取りっぱぐれ、固定資産税だけではないんですけれども、払う人と払わない人が不公平にならないような対処をお願いして、私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(斎藤秀雄君) 以上で、2番、長谷川眞君の一般質問を終わります。 ここで審議の途中でありますが、昼食休憩とし、午後1時から6番、入倉政盛君から始めます。 午後1時まで昼食休憩とします。 △休憩 午前11時46分 △再開 午後1時00分 ○議長(斎藤秀雄君) 休憩を閉じ、会議を再開します。--------------------------------------- △入倉政盛君 ○議長(斎藤秀雄君) 次に、6番、入倉政盛君。     〔6番 入倉政盛君登壇〕 ◆6番(入倉政盛君) 6番、入倉政盛です。 それでは、通告に従いまして町長並びに担当課長に質問いたしたいと思います。 まず最初に、大枠で3問質問したいと思います。 一つは、新型コロナ感染症が広がる中、町民の地方税収の減や、徴収猶予の影響を受けて、減収が見込みがあるのかどうか一つ、また、このことによって、来年度予算において住民サービスへの歳出抑制になるのではないかということと、3番目の、この税収の落ち込みによる財源の確保は十分できるのか。この3点について、お聞きします。 そこで、またこの財源として財政調整基金や任意積立金、また減収による国の制度などを利用されているかどうか、その辺もちょっとお聞きしたいと思います。 2番目に、学童保育職員、パート職員の慰労金の支給ということで、コロナ感染拡大で奮闘している学童保育や保育所など、児童福祉施設の職員に対する自治体独自の慰労金の支給が全国的に広がりましたが、国の慰労金は第2次補正予算で、医療機関や介護施設の職員に限られ、児童福祉の職員が対象外になりましたが、2次補正の中に、児童福祉施設等の職員に対する人件費も活用できるということで、1施設に対し50万円の予算があることがありました。 これを、何ていいますか、かかり増し経費等は人件費にも充てることができるということで、町でそういうことをやっているかどうか。ある自治体の学童保育の一部でこの予算を活用して、1人当たり最大10万円を支給していることが分かりました。町は、児童福祉施設職員に対する慰労金の支給はどうかとお聞きしたいと思います。 次に、第8期に向け、介護保険料の引下げをということで、来年から介護保険制度は8期に入ります。2000年に始まったこの制度は3年ごとの保険料改定で、平均保険料は2倍になりました。国の制度とはいえ、保険料の引下げをはじめ、コロナで奮闘している事業所の支援、住民の利用者への軽減負担、職員の処遇改善、公的給付の充実を求めたいと思います。 今回、行政報告の中で、町長は8期は据え置くというような方針であられますので、ぜひ、実現してほしいと思います。 その次に、介護報酬の特例措置というのができました。感染症の影響で介護報酬が減少する中で、国としては通所介護に対して上乗せ加算というんですか、そういう制度をやられたと思うんです。 この特例措置で、通所サービスは利用者の同意を条件提供したサービス時間により、2段階高い介護報酬を月4回まで算定できるとしております。例えば3時間から4時間のやつを4時間から5時間までにするということなんだけれども、その結果、1割、3割を所得に応じて支払う利用料の引上げに直結し、利用者は使ってもいないサービスの負担を強いられることが問題になっているわけですが、これもこの間ちょっと、読売新聞で見たら、今年限でもう廃止するということで、来年度また新たにするということなんですけれども、そのことに対して、町はどういうふうに対応されるか、お聞きしたいと思います。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。     〔町長 神田一秋君登壇〕 ◎町長(神田一秋君) それでは、入倉議員さんのご質問にお答えをしてまいります。 初めに、この新型コロナウイルス感染症の感染拡大によります国経済への影響は甚大でございまして、この4月17日、閣議決定された経済財政運営と改革の基本方針2020におきましても、これまでに経験したことのない国難とも言うべき局面に直面し、国経済は極めて厳しい状況にあるとしております。 本町におきましても、観光、飲食業をはじめとし、幅広い業種において売上げの低迷により、大幅な減収が予想されます。これまでにも、緊急経済対策として各種事業者への事業継続支援や経済の活性化を目的としました支援や取組を行ってまいりましたが、依然として終息の見通しのない感染症拡大により、今後もより一層の厳しさを増すものと感じているところでございます。 1点目の本町の税収の落ち込みについてでありますが、まず、国では、本年度税収を過去最高の63兆5,000億円を見積もっていたものが、8兆円も下振れをし、55兆円程度になるとの見通しも報道されており、まさに大変な事態であります。阿賀町は、今年度につきましては、感染症の影響による徴収猶予制度を設け、現在、固定資産税、住民税を合わせ、18件、754万8,000円につきまして、納期限から1年間の猶予を実施しておりますことから、この猶予に係る税額の減収となる見込みでございます。 来年度以降につきましては、個人・法人住民税において、今年の収入所得の落ち込みによる影響が生ずることとなりますので、所得割、法人税割で2%程度の約600万円の減収を見込み、新年度予算編成に向けて精査しているところでございます。 また、緊急経済対策におけます税制上の措置としまして、来年度の中小・小規模事業者の税負担を軽減するため、事業用家屋及び設備等の償却資産に対する固定資産税の減免が行われますが、これにつきましては、今年の一定期間の事業収入の減少率により、2分の1から全額の免除が受けられるものとなっております。 本町の影響額としましては、徴収猶予制度の利用状況から見まして、約1,000万円の減収と予想し、住民税と固定資産税を合わせまして1,600万円程度の減収を見込んでいるというところでございます。 2点目の新年度の住民サービスの水準については、落とすことなく維持する方向で、新年度予算の編成を行ってまいりますので、ご理解を賜りたいと思います。 3点目の減収、税収の落ち込みによる財源の確保についてでございますが、感染症の影響による町税の減収、先ほど言った1,600万円ほどを見込んでおりますが、このうち固定資産税の減免による約1,000万円の減収については、全額、国の交付金により補填される見通しとなっておるところであります。 2つ目の質問の学童保育、慰労金等との関係でございます。 今定例会における補正予算にも計上させていただいているものがございますが、本事業は、国の第2次補正予算により行われるもので、介護サービス事業所、介護施設及び医療機関に従事し、感染により重症化リスクが高い高齢者や患者との接触を伴う業務に従事している職員等に対して、国及び県の新型コロナウイルス感染症緊急包括支援交付金事業の慰労金交付事業に基づいて慰労金を支給するもので、児童福祉施設に従事する職員は、当該交付金事業に該当しないというようなところになっているところでございます。 ご質問にあります児童福祉施設等の職員に対する人件費に活用できる1施設50万円につきましては、同様に国及び県の新型コロナウイルス感染症緊急包括支援事業交付金でありますが、児童福祉施設等につきましては、感染拡大防止対策に係る支援とされまして、感染症専門家等による相談窓口の設置、派遣指導や、マスクや消毒等の感染防止物品の購入費、職員の研修受講費や、通常想定していない施設の消毒や清掃等による時間外や休日勤務による賃金増額及び看護師の配置、派遣費用について交付を受けられるものとされておりまして、感染による重症化リスクが高い高齢者や患者との接触を伴う介護施設等の従事者に対する慰労金支給事業とは異なるものでございまして、児童福祉施設に従事する職員に対する慰労金は対象とされておりません。県に確認いたしましたところ、県内では支給した自治体はないという回答をいただいているところでもあります。 なお、1施設50万円とありますのは、マスクや消毒液等の感染防止物品の購入費と、施設の消毒や清掃等による時間外や休日勤務による賃金増額分と合わせた交付限度額となっておりまして、阿賀町におきましては、感染防止物品の購入経費に全額を充当しているところでございます。 質問事項3番目の第8期介護保険事業計画に向けての保険料の件でございますけれども、行政報告で申し上げましたが、今、入倉議員さんからも言っていただきましたけれども、据え置く方向で最終案のまとめを行っております。過去6回とも、保険料の引上げをお願いをしてまいりましたが、準備基金も充当した中で、初めて据置きとの方針の中で、最終調整をしておりますので、ご理解をいただきたいというふうに思います。 次の介護保険事業所に対する支援事業でありますが、コロナ禍で最大限の感染症対策を行いながら、サービスの提供に努めていただいた事業所に対しまして、さらなる万全な対策をしていただき、事業を継続するために必要な施策ということで、9月定例会でご承認をいただきました支援金により、コロナ対策のための物品購入費等に活用していただいているところでございます。あわせまして介護事業所の衛生設備、自動水栓等の設置、改修に対する経費の2分の1補助、1事業所当たり30万円を限度としておりますが、現在申請を受け付けているというところでございます。 また、コロナの影響により、減収、収入減が見込まれる方につきましては、今年度に入りましてから、国保、後期高齢、介護、それぞれの保険料につきまして、減免を行っているところであります。 最後の介護報酬の特例措置に対する利用者負担増の問題でありますが、今、まさに入倉議員さんからお話ありましたように、本来のサービス提供時間の2区分、上位の算定が可能になったことによりまして、利用者負担が増えるというところでございます。 阿賀町の実績で申し上げますと、デイサービス全体で約200人、ショートステイで91人の方が該当いたしまして、特例分の本人負担額の平均は、デイサービスで月203円、ショートステイが月376円でございまして、それに伴いまして介護給付費も全体で60万円程度増額しているというところでございます。 この利用者負担増については、6月から制度化されたわけでございますけれども、そうした情報を得たときから、私は、利用者や事業所への補助金等によりまして、何とか支援できないかという検討も指示したところでございますけれども、国保連合会を介したシステムで行っているため、直接な補助は制度上も無理だというようなところで断念をしたところでございますけれども、まさに先ほど入倉さんからありましたとおり、厚労省においても様々な意見を踏まえた中で、今年度末、来年3月末をもって廃止をして、新年度は代替策を導入するということで、その大枠を年内に固めるというような報道でございますので、私も注視しているというようなところでございます。 以上、よろしくお願い申し上げまして、答弁とさせていただきます。 ○議長(斎藤秀雄君) 6番、入倉政盛君。 ◆6番(入倉政盛君) 最初に1番からですけれども、国の制度を利用して何とか町の財政を、一般財源を確保し、住民のサービスが落ちないようにやるということですけれども、国のほうとしても例年よりちょっと0.何%か交付税を増やしてやるという、総務省のほうから出ているらしいんですけれども、主要税収減収を地方交付税で穴埋めし、自治体財源を確保するという、武田総務大臣が言っておられるわけなんですけれども、その辺の財源は、例えば国のほうも言っておるんですけれども減収補填債も活用できる、4分の3は国で、4分の1は自治体でやるということなんだけれども、あと、町でやる財政調整基金とか、任意積立金だとかだけでは来年度予算の減額補正なんかも考えて一般財源を確保するようにしていただきたいと私は思っているんですけれども。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。 ◎町長(神田一秋君) まさにここは、国においてはそういうことで、コロナの対策にあっては臨時交付金の中で、阿賀町も本年度にあっては約4億3,000万の交付を受けながら、各種事業を展開をさせていただいているところでございますけれども、これはこうして落ち着かない中でありますから、報道されているようにこれからの今、上がってくる補正の中に、また新年度当初にも入ってくるというふうに思っておりますので、しっかりそうしたものを活用しながら対策を講じてまいりますけれども、一方、先ほど申し上げましたように、これは町税においても、やはり減収分が出てまいりますし、今、議員さんもおっしゃっていただいたように、ここの当然そうした部分に関しては、国で100%見るというふうな部分もあるわけでございますし、減収補填債、まさにそうした部分があるわけでございますから、しっかりそうしたものは申請をしながらでございますし、一方はやっぱり必要な事業も出てくるわけでございますので、ここはやっぱりやっていかなきゃならないと。 そうした中において、場合によっては、まさに今、お話あったように、基金の一部の取崩し活用というふうなとこも、これは一つの財源の確保、財源が必要になってまいりますから、そうした部分もあるわけでございますけれども、本当に民間の皆さん、大変な思いをされているわけでございますから、しっかり受け止めながら、行財政運営を行ってまいります。 ○議長(斎藤秀雄君) 6番、入倉政盛君。 ◆6番(入倉政盛君) そうですね、減収補填債とか特別減収対策企業債等々がありますけれども、まずその来年度予算編成の中において、財源が確保できるようであれば、予算編成の中で減額補正をしなくても、皆さんが事業がやっていけるような、安心してやれるような予算を組んでいただきたいと思います。 2番目に、学童保育、町長はこれ、私のところでは、これ、2次補正で医療機関や介護施設の職員に対する人件費も活用できるようになったと。さっき、1次補正のときはできなかったんですよね。児童施設など児童福祉の職員に対する自治体の慰労金の支給が全国に広がったんだけれども、2次補正では、これができるようになったといっているので、そのところでかかり増し経費というんですか、いろいろさっき言われましたように、そのところに人件費にも充てることができるっていってたんだけれども、町長の答弁だと、何かできないようなことを言われたので、もう一回聞きたいと思います。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。 ◎町長(神田一秋君) 私も入倉さんのご質問いただいて、ああ、そうかなと期待して調べさせたんですけれども、これ、さっき申し上げましたように、通常のそうした上乗せじゃなくて、時間外でそうした形の中で感染予防の仕事をしたり、また、そのために休日出勤したりというところの人件費といいますか、増える分に対しての充当ができるというところでございますけれども、阿賀町においては、そうしたところが発生していないというか、常日頃、やっているところでございますので、さっき言った感染予防の必要な物品、マスク等々、また消毒等々のところに充当しているというようなところでございます。 ○議長(斎藤秀雄君) 6番、入倉政盛君。 ◆6番(入倉政盛君) 同じことの繰り返し言うんですけれども、国の慰労金は第2次補正予算で医療機関や介護施設の職員に対する人件費も活用できると言っている、町ではそういうことはやらないということなんでしょうか。
    ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。 ◎町長(神田一秋君) 今、おっしゃってもらったように、介護、医療、ここに関する部分については、これまた、今そのとおりでございますので、阿賀町におきましても、今定例会において、ぜひそうした慰労金を支給させていただきたいというところで、補正予算の中に盛らせていただいておりますので、よろしくご審議をいただきたいと思います。 今言った児童施設については、そうした対象になっていないというところでございます。 ○議長(斎藤秀雄君) 6番、入倉政盛君。 ◆6番(入倉政盛君) これは第8期のやつは町長も行政報告で言われたんだけれども、大体1期から7期までだと2,958円も上がって2倍くらいになっているんですよね。最初は2,901円だったのが……違うな、これ計算間違いだ、2,958円も上がっている。それで第8期だと24年で第9期になるわけなんだけれども、ただ阿賀町の人口減少とか介護の人が減ってくれば、町からの持ち出しも少なくなると思うんだけれども、その辺のところも考えてこういうふうにやられたのかちょっとお聞きしたいと思います。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。 ◎町長(神田一秋君) ここはまさに、給付、いわゆるサービスは、必要なサービスは確保していかなきゃなりませんので、そうしたサービス量の見込みから、給付の見込額を出しながら、一方これ、介護保険料を納めていただく方の数が非常に今度減ってきているわけでございます。一方でまだ、介護サービスを必要とする方々にあっては、同じレベルといいますか、1,200人ぐらい、そこはなかなかまだ、まだといいますか減りませんので、むしろ負担が普通でいけば増えてくると。保険料も上げていかないと、なかなか追いつかないというのが現状、そうした理屈上、そうなってくるわけでございますけれども、今までの介護予防事業の成果等々もありながら、ここは、そうした中で今後の3年間、8期にあっては据置きをした中で、必要な給付を行っていくというふうなところで、今、試算をしながら、それで大丈夫だろうというふうなところで私も見ているところでございますので、お願い申し上げます。 ○議長(斎藤秀雄君) 6番、入倉政盛君。 ◆6番(入倉政盛君) 当面4年間は据え置くということでよろしいですか。その後はまた、町長が言われましたように、25年がピークというけれども、まだまだ増えてくると。そのときは、また上がるかもしれないということですよね。 次に、介護報酬の特例措置であれなんですけれども、これ、上限額を使った人は、自前で全部そのオーバー分……上限額を使っている人っているかいないか、まずそこから聞いていきたいと思います。200名と91名おられる中で、上限額を超えて利用されている方というのがいられるのかどうか。 ○議長(斎藤秀雄君) 澤野福祉介護課長。 ◎福祉介護課長(澤野直也君) この特例を使って利用された方につきましては、先ほど長がお話ししたとおり、200名と91名ということでありますけれども、上限枠を超えて利用していたかというふうなお話ですと、ちょっとそこ今、データはちょっと大変申し訳ありません、持っておりませんので、後ほど回答させていただきます。 ○議長(斎藤秀雄君) 6番、入倉政盛君。 ◆6番(入倉政盛君) この制度そのものが、2段階、2区分、上になるということだから、従来、3時間か4時間使った人が5時間か6時間になるというと、その分のあれを上乗せされて、利用者に負担かかってくるわけですよね。利用もしてないサービスを払わなきゃ駄目だと。だから今年中に切るというのは、いろんなその利用者から不満とか不平があったので、そういうふうになったと思うんですよね。 町としては上限額の人は分からないと思うんだけれども、町の負担分は誰が負担するのかと。町で負担してくれるのか。本来なら、この介護事業保険からであるんじゃなくて、国が負担するべきものなんですよね、これね、国が決めたことだから。だから、2区分上げたところの部分の負担は誰が持つのかと、それをちょっとお聞きしたいんです。町で負担してくれるのか、この利用者された場合。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。 ◎町長(神田一秋君) それでは、私から申し上げますけれども、先ほど申し上げましたけれども、まさにこれは介護保険の制度でございますから、基本的に国が50%、県が4分の1、市町村4分の1の中でも、介護保険の給付事業の中でございますので、そうすると、当然利用者の負担があるわけでございまして、先ほど申しましたけれども、おおむねデイで203円、ショートで376円、これがこの制度の利用によって利用者の負担が増えてきているわけでございます。 先ほど申し上げましたが、町の負担も当然、そういうことで町の分があるわけでございますから、それがトータルで約60万円でございます。そういうことでこれは、この制度は、いわゆる施設、介護の事業所にあっては、もう感染予防を徹底しなきゃならないというふうなところで、いろんな支援制度ありますけれども、そうした本当に大変な思いの中でやっていると。そしてまた、利用する皆さんも安心してサービスを利用する、施設を利用するというふうなところですから、そうした中での制度ですので、本当、本来、私も利用者にとってはあまり変わらない、気持ちの面でまさに安心して利用していただいているわけですけれども、何とかここを支援できないかなというふうなところは考えたんです。検討も指示したんです。 ところが国の制度の中に乗っかってきていると、これ、なかなかもう、動きが取れないというふうな部分で、多分そうしたところをやはり全国から聞いた中で、年度限りだというようなところになったんだというふうにも思っておりますけれども、そういうことから利用者の負担も203円、376円と、おおむねその程度、負担増になっているというふうなところでございます。 ○議長(斎藤秀雄君) 6番、入倉政盛君。 ◆6番(入倉政盛君) 自治体では値上げした分ですか、それを負担しているという自治体もあるわけなので、このコロナの何ですか、中小介護系の人たちにとっては、報酬が上がるということでいいことなんだけれども、利用者の人にとっては、こういうふうなデメリットがあるわけですよね。結局、倍になるわけだ、利用料が。 だから、そんなに所得の少ない人もいる中で、2段階上の、実際サービスは1段階なのに2段階上の料金を取られるというのは、やっぱりちょっとおかしいんじゃないかと、そういう利用者の方もおられるわけです。その負担を誰が負担するかって、さっきもそのことについて伺いしたんですけれども、町も出しているというんですけれども、その辺のところもう一度答弁……。 ○議長(斎藤秀雄君) 同じ質問なので、町が負担しているという答弁しているから、続かないですよ。 ◆6番(入倉政盛君) どのくらいの金額…… ○議長(斎藤秀雄君) 今、60万って言ったじゃない。 ◆6番(入倉政盛君) 60万だけれども、60万でいいのかと、私はそう思うんですよね。どのくらいの人数と、それを教えていただければ大体分かるんだけれども。さっき……。 ○議長(斎藤秀雄君) 人数も言ったじゃない。 ◆6番(入倉政盛君) この制度を利用している方ですよね。これも利用するためには、利用者の同意も必要なわけですよね。ケアマネの人が言って、ケアマネが決めるわけにはいかないんだけれども、その辺のとこは町ではどういうふうに対応されているのか、ちょっとお聞きします。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。 ◎町長(神田一秋君) まさにそのとおりでございまして、これは、そうした制度の説明を事業所であり、またケアマネであり、それを皆さんが利用者に説明をした中で、利用者の皆さんが安心して利用するんだという同意、金額は上がっても、その同意をまさに個人個人がした中で利用していただいているわけでございますから、無理やりというなところでもございませんので、よろしくお願いします。 ○議長(斎藤秀雄君) 6番、入倉政盛君。 ◆6番(入倉政盛君) そうですね、町長も前向きな努力されているのはよく分かりましたので、なるべくその現場の人の事務手続とか、煩わしいのが今回の制度だと思うんですよね。ケアマネの人も、同意取ったり何だりするのに大変苦労されているところもあると思うんですよね。だから来年度、新しく提案されるものに対して、本当に皆さんが安心して使えるような制度にしていただきたいと、私は思っているんですけれども、その辺も含めて8期のあれを構築していただきたいと思います。 答弁は要りませんので、これで終わります。 ○議長(斎藤秀雄君) 以上で、6番、入倉政盛君の一般質問を終わります。--------------------------------------- △神田八郎君 ○議長(斎藤秀雄君) 次に、10番、神田八郎君。     〔10番 神田八郎君登壇〕 ◆10番(神田八郎君) それでは、私のほうは2点、質問させていただきます。 まず第1点目、防災・減災対策としての専門職員の採用を。 近年は大災害が頻発し、異常事態が当たり前となっております。千年に一度の大災害に対応したハザードマップが作成される時代でもあります。 このような異常気象下にあって、県内の幾つかの自治体におきましては、防災専門職員を採用しております。その自治体は、村上市、胎内市、関川村、弥彦村、新潟市、燕市、上越市、そして県庁であります。最も早い対応自治体は上越市で、県内ですけれども、上越市であるようです。10年ほど前からということであります。その理由は、各種災害等の発生時に、やはりいち早く対応するためであると。人命は地球よりも重しの金言に照らせばうなずけるものであります。 その防災専門職員とは、自衛隊出身の人たちです。自治体の募集と退職時等のもろもろの条件等の一致での応募、採用ということであります。各自治体の総務課内での危機管理担当、あるいは防災専門員、防災室長と呼ばれるような位置づけであるようであります。 その役割といいますと、5点ほど列記しておりますけれども、1、地震、大雨、台風等の災害対応、2、行方不明者、コロナウイルス、現在の対応、3、自主防災組織の運営、避難所(学校等)の調整、4、防災講話(学校、町内会等への)年間40から50件ほどだそうです。5点目といたしまして防災訓練の立案等々のようでありますけれども、新潟県でも、防災・減災対策に向けた検討会議等の提言を踏まえ、防災基本条例制定の動きもあるようであります。本町におきましても、防災専門職員の採用を真摯に検討すべきではないかと思います。所見を伺います。 それから2点目であります。 ふるさと学習館についてということで、ふるさと学習館は平成16年度まで5年間、旧三川小学校の校長先生を務められた本間信昭先生の提案で、平成17年度より開設された施設であります。廃校の利活用、地域のためにと今日に至るまで、ご夫婦で尽力されておられます。 子供向けといたしましては子ども教室、土曜クラブ等の三川地域の生徒・児童が対象です。適応指導教室は、いじめ、不登校対応で全町域の児童・生徒、学校、保護者であります。大人向けでは、寿大学での切り絵、習字、サークル活動では、切り絵25人、版画4人、絵手紙23人で、当町の文化祭や銀行、福祉施設での展示会を開催しております。図書館の利用は毎月60から70冊の利用者数で、体育館使用は社会教育課管轄の夜間使用での体操、フットサルとのことです。 何といいましても、教室が多いですし、古い広い体育館、敷地等を抱えて考えておりますので、そういう学校施設ですので、清掃管理が悩みの種ということでした。そして数年前からの2階での一番奥の教室と1階の燃料室といったでしょうか、の雨漏り現象で、これ職員、担当課にも話はしておるそうですけれども、なかなか予算がどうのこうのということであります。 広い体育館清掃は夜間使用の人たちの使用後の簡単な清掃、年1回の三川中生徒のボランティア清掃があるそうですけれども、何とかこれはやはり広いので、シルバー人材等による清掃をお願いができないかということでの依頼でありました。 町長の所見を伺います。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。     〔町長 神田一秋君登壇〕 ◎町長(神田一秋君) それでは、神田議員さんのご質問にお答えをしてまいります。 議員さんのお話ありましたように、近年は、日本各地域で大規模災害が頻発をしており、いつどこで発生しても不思議でない環境下にあると認識をし、私も緊張感を持った日々でございます。 現在、当町では、地震、大雨、台風等の災害発生時は、災害時職員初動マニュアルに従って対応しているところでございます。防衛省出身の防災専門職員を採用している自治体の位置づけ、主な任務等についてご説明をいただきました、ご提案をいただきました。ありがとうございます。 まず、阿賀町においては、防災面においては、総務課の防災担当、また消防本部と関係課が連携をした中で進めているわけでございますけれども、まず、お話あった5つの役割について、阿賀町の現状を少しだけ説明をさせていただきたいというふうに思います。 1つ目の地震、大雨、台風等の災害対応でございますが、風水害と地震災害に区分をし、さらに災害の大きさ、規模、想定される影響範囲などによって、第一次配備体制から第三次配備体制を区分をし、総務課を中心に関係各課の職員と連携を図り、消防本部、警察等の防災関係機関及び消防団の協力をいただきながら、町民への避難に係る情報発信や誘導、避難所の運営、町内の福祉施設との情報共有、交通規制等の指示や把握等、総合的な対応をしております。 毎年のように発生しております水害を一例とすれば、常浪川と阿賀野川に設置してある水位観測所ごとに水害対応タイムラインを新潟県と調整を図りながら、令和元年度に作成し、災害の発生を前提に、防災関係機関が連携して、災害時に発生する状況をあらかじめ想定をし、共有した上で、いつ、誰が何をするかに着目し、防災対応とその実施主体を時系列で整理をし、対応するものでございます。 2点目の行方不明者、コロナウイルス対応等についてでありますが、行方不明者の対応につきましては消防本部が中心となり、消防団の協力をいただきながら、警察と連携して対応しているところでございます。 新型コロナウイルス感染症等の対応といたしましては、保健・医療を所管するこども・健康推進課と総務課が中心となり、全庁体制で今は本部を立ち上げ、県内の感染症患者の発生状況等により、これまで11回の対策本部会議を開催し、国及び県の対応に歩調を合わせながら対応しているところでございます。 3点目の自主防災組織につきましては、自主的に初期消火訓練、避難訓練等を行ったみなし地区も含めまして、令和2年4月1日現在で86地区となっております。訓練を行うに当たりましては、消防本部で防災訓練立案等の支援を行いながら、連携の強化を図っているところでございます。 4点目の防災講話や、5点目の防災訓練の立案につきましては、消防本部と総務課において、小学生への防災授業など、要請内容により対応しており、災害想定訓練実施の場合は消防本部を中心に検討を進めたく考えております。 ご提言いただきました新潟県はじめ、ご紹介のあった自治体で採用しております退官された自衛官の防災専門職員につきましては、私も自衛隊新潟地方協力本部長さん等から直接説明をいただき、認識をしておりました。災害対応は、そうした専門的な知識、経験、これに加えまして阿賀町の地理を把握しているというようなことも非常に重要になってまいりますので、そうしたことも含めながら推薦をいただくような、まさに適任の方がいらっしゃれば、前向きに協議を検討させていただきたいというふうなお話もさせていただいてきているところでございます。 今、任務等について神田議員さんからご説明をいただきましたが、今後は採用している自治体から、さらに具体的な任務の状況やら、また待遇やら、そうした採用した効果等々をお聞きをしながら、阿賀町の防災危機管理に資するものであり、まさに先ほど申した適任だというふうな方がいる場合には、積極的にここは検討していきたいというふうに思っているところでございます。 続いて、ふるさと学習館でございます。 お話ありましたように、非常に老朽化が進んでおりまして、修繕を要する箇所がたくさんあり、特に屋根や屋上の劣化により、雨漏りにつきましても、直してもまたすぐに別の箇所から発生するというふうな状況もございまして、施設管理において苦労しているというふうな状況にもございます。 こうした中で、ふるさと学習館に努めていただいております本間先生、そして奥様、また事務員さんもいらっしゃいますが、そうした良好とは言えない施設の環境の中で、適応指導教室、放課後子ども教室、寿大学、図書の貸出しといった、子供から大人までを対象とした様々な町の教育業務にご尽力をいただいているところでございまして、感謝をしているところでございます。こうした本間先生はじめ皆さんから、こうした業務と併せて、これまで館内や体育館の清掃といった施設管理もお願いしている状況にございました。 しかし、このふるさと学習館のように、廃校校舎を活用して事務所としている施設については、面積が広く、ややもすると清掃などの施設管理に不測の時間を要し、本務である事務事業に停滞を招くというようなとこも懸念をされますので、勤務する職員が事務事業に専念できる環境づくり、清掃などの施設管理については、あまり負担をかけないよう、ご提案がありましたようにシルバー人材センター等々への委託を含めて、新年度からの運営、維持管理の在り方を見直すよう、指示をしながら、検討して、予算編成を行っていくというようなところでございます。 なお、ふるさと学習館につきましては、今ほど申し上げたとおり、雨漏りの原因となっている屋根や屋上の劣化が著しくて、修繕を施した場合、かなり高額な経費が発生するというふうなところでもございます。公民館三川分館も兼ねた施設でもありますので、将来的に三川地域のほかの公共施設へ事務所を移動させるのか、また、大規模修繕を施して、現在の場所で業務を続けるのかなどにつきましても、町の財政の状況等も考慮した中で、慎重に検討を進める必要も生じておりますので、今後の方向性を視野に入れた中で、施設の利用者と、勤務する職員に不便、また危険が生じないよう、適切な管理に努めていきたいと考えておりますので、ご理解を賜りますようお願い申し上げまして、答弁とさせていただきます。 以上です。 ○議長(斎藤秀雄君) 10番、神田八郎君。 ◆10番(神田八郎君) それでは、第1点目ですけれども、私もこういう自衛隊定年退職での採用、専門職員として採用というのは、正直分からなかったんですけれども、たまたま自衛隊OBの方と、かつて前からの懇意といいますか、今、市議をやられている、名前は言いませんけれども、市議やられている方から、そういう制度があるんですよと聞いて、ああということで、阿賀町も豪雨災害、毎年のようにありますので、これは、じゃ、資料頂戴よということで、頂戴しました。 主に、この新潟の県内の自治体の採用されているOBの方の、やはり階級、退職時の階級が問題なんですよね。やはり3佐以上という、普通の人じゃなくて、55歳、56歳で退職なんですけれども、そのときに3佐、2佐、1佐と。この3佐以上が対象だということで、そういう方なんですけれども、こういう3佐以上で、この資料によりますと地域防災マネージャーというふうにして、内閣府から、この人は経験上、知識上、防災マネージャーとして認めますと、内閣府からこの証明書を頂戴しますと、簡単に言いますと、国から、上限で340万のお金が来るんですね。それは給料にも当然充当、全部やりなさいというか、それとも自治体にお任せするのか分かりませんけれども、そういうお金が交付されると。 これ、なおいいじゃないかと、聞いて私もびっくりしたんですけれども、ただし、その内閣府からもらわないと駄目ですので、誰でもじゃないので、それなりの経験、知識がないと駄目だということなので、これはもう絶対前向きに検討を勧めたいと思いますけれども、どうでしょうか。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。 ◎町長(神田一秋君) 先ほども言いましたが、私のところにも本当に新潟のいわゆる一番上の方が、年に1回はおいでをいただいて、いろんな、まさに防衛のことも含めながらご説明もいただく中で、この災害の専門職員についても、概要のお話を聞いてきたんですけれども、今、議員さんからお聞きした、まさに国からの340万円もの交付金があるというふうなことであれば、なおさら私は、ある意味で積極的に、ここも、ある意味でお願いをしていきたいなという部分もあるなというふうに聞きまして、本当に今、交付金の話も初めて聞きましたし、一方でこうして、まさに国で認定したマネージャーというか専門家を紹介していただくというんであれば、なおさらまさにそうしたところだと思っておりますので、むしろこちらのほうから、よくよく、自衛隊のほうにもお聞きをしながら、ひとつ、非常にすばらしい制度だなというふうに、ただいま初めてある意味で感じたところもありますので、よろしくお願いしたいと思います。 ○議長(斎藤秀雄君) 10番、神田八郎君。 ◆10番(神田八郎君) 私も本当にこれ、びっくりしたんですけれども、そしてこの制度がスタートしたのが、平成10年度から、約20年前ですけれども、平成10年度ではたった2名だったんですね。それから、年々右肩上がりに採用者が増えてきて、昨年度までに、令和元年度まででは548名にも採用者が増えているという。やはりこれは今、言ったそのお金のこともあるかもしれませんけれども、そういう一生涯そういう体験をしてきたという人の、何ていうんですかね、発信力というか、指導力というか、そういうものを私はあると思うんですね。なので、これ、また同じことなんですけれども、こういうことに、増えているので、また同じですけれども、どうでしょうか。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。 ◎町長(神田一秋君) 今、そうした人数も548人、初めて聞いたところでございまして、本当に大勢の皆さんというか、例えば大勢の自治体で、そうしたところで防災の業務に当たってもらっているというようなところでございますので、私としても、より積極的に、むしろこちらのほうから、またお声がけといいますか、お話を進めていきたいというふうに思います。 ○議長(斎藤秀雄君) 10番、神田八郎君。 ◆10番(神田八郎君) 情報提供でもあるんですけれども、四国では、全自治体が採用しているそうです。というのは、やはり南海トラフという、近い将来にそういう大地震といいますか、あるのではないかと想定されておるようなので、それもそれに備えてということのようですけれども、そういうようなことも聞いて、ああなるほどなと思ったんですけれども。 この自治体を見ますと、村上からこう来て、新潟県の選挙区でいうと3区のほうが多いんですが、ということは、おのずと分かるように、3区の出身の代議士が一生懸命に頑張っておられるみたいです。どうですか、どうですかということで。なので、これだけ下越地区に多いということなので、そういう情報も提供させてもらって、ぜひ前向きに検討してもらいたいなと思うんですけれども。じゃ、お願いします、もう一回。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。 ◎町長(神田一秋君) 私も繰り返しで大変恐縮でございますが、本当によくまた、今、内容についても、ご教示いただきましたので、前向きに検討していきたいというふうに考えております。 ○議長(斎藤秀雄君) 10番、神田八郎君。 ◆10番(神田八郎君) 同じようなことになるので、じゃ、次の2点目に移ります。 このふるさと学習館についてなんですけれども、これも先回、議会だよりの後ろのほうでサークル訪問という項で、このふるさと学習館のいろいろ資料がありました。あの資料で、かなりこのダブっている質問の内容にもなっているんですけれども、私は毎日あそこを通っていますので、何回も通っているので、これやはり、前にも行ったんですけれども、そのときにもやはり雨漏りしていますと言われたんですけれども、これは敬意を表して、じゃあということで同じ質問というか、悩みをお聞かせ願いたいということでお邪魔したんですけれども、確かに雨漏り、これはなかなか防ぎようがないという、本格的にやろうとすると相当の金かかると思いますし、1階の燃料室というのか、ちっちゃな、この、そこにもう水位がもう1メーター、2メーターたまっていたというので、ホースでも付け足したというような話を聞いて、ええっと思ったんですけれども、先ほどの場所の移転もあるかというお話もありましたけれども、これについて、もう一回。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。 ◎町長(神田一秋君) まず私から、私の立場で申し上げさせていただきますけれども、本当に先ほどにも申しましたけれども、ふるさと学習館で子供たちから町民の皆さんまで、本当に幅広く、本間先生からいろんな活動していただいているところでございますので、その活動拠点といいますか、そこが、そうした今の老朽化が著しい、またその管理も大変だというようなところでございますので、ここは新年度に向けた中で、今まさに、特にできることからというようなところだと思っておりますので、これまた、本間先生にそうした中で、例えば屋根に上ってもらったり、台所の掃除をしてもらったり、これはこれは大変なことだなと私も、今回ご質問いただいて感じたところでございますので、率直にそこは、教育長、教育委員会のほうとも話をしておりますので、一歩でも進めていきたいと思っております。 そしてまた、将来的なことについては、先ほど言ったように、少し大きな課題もありますので、しっかりまたそこも本間先生とも、よく相談をした中で、検討進めていきたいというふうに思っております。教育委員会サイドで、次、教育長からお願いします。 ○議長(斎藤秀雄君) 遠藤教育長。 ◎教育長(遠藤佐君) それでは、私のほうからも少しお答えさせていただきます。 本当に本間信昭先生につきましては、三川小学校の校長先生を終えられてから、本当に大変ご尽力いただいて、あそこの場所で、先ほどもおっしゃられましたけれども、適応指導教室や放課後子ども教室、土曜クラブといった子供対応の事業、それから、最近では、各サークルでの活動の指導等を行っていただいていますし、また公民館事業等でも、ご指導をいただいているということです。 それから、ふるさと学習館そのものが公民館三川分館という位置づけでありまして、その図書の管理とか、そういうものも事務員さんと一緒になってやっていただく、本当にご尽力いただいているところでございます。いわゆる旧小学校ということで、かなりやっぱり施設の老朽化が、雨漏りだけでなく各所に見られますので、できるところから対応はしているのですが、やはり根本的なものというのは、やはり金額も高くなってきますので、先ほど町長が申したとおり、また本間先生と、それからまた、町、それから教育委員会のほうで協議した中で、いい方向に進めていきたいというふうに考えておるところでございます。 ○議長(斎藤秀雄君) 10番、神田八郎君。 ◆10番(神田八郎君) 先ほども町長、答弁されたかなと思うんですけれども、私、行きましたら、1人採用されている女性の方が廊下を一生懸命行ったり来たりでやっていました。そして教室は自分たちが手分けしてやっていると。それで、やっぱり体育館らしいんですね。夜間を使っている人たちも簡単に清掃はしてくれるらしいんですけれども、あれだけ広いところなので、先ほどもたしか答えられたかなと思うんですけれども、ボランティア、三川中の生徒が年1回のボランティアでやってくれるそうですけれども、やはりこのボランティアで何とか広いところをなんだけれども、応援してもらえればなという。せっかく、たしか、町長、答えられたかと思うんですが、再度。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。 ◎町長(神田一秋君) まさにそうした中で、本当にあの学校で巣立っていった、私もそうですけれども、そうした皆さんも多いわけでございますし、愛着も非常に多いわけですし、そうした利用される方もそうだと思いますので、ぜひ、そうしたボランティアの力というふうなものも非常にこれ大事ですから、まさにそうしたお願いも、お願いといいますか、呼びかけもした中で、なおかつそれでも、やはり対応できないという部分が当然出てくるのかなと思いますので、そうしたところはむしろ、神田議員さんからお話あったような、例えばシルバー人材であったり、そうしたところも考えながら、これは、そこでいる本間先生方に過大なご負担をかけるというようなところでは、やはり進んでいかないと認識しておりますので、いい方法を検討しながら、改善していきたいというふうに思っております。 ○議長(斎藤秀雄君) 10番、神田八郎君。 ◆10番(神田八郎君) 1点落としたんですけれども、このボランティアの中に、冬囲いと春の取り方でしょうか、地域の地元の老人クラブの人たちが協力してやってくれているそうです。これは多分、社会教育課のほうだと思うんですけれども、そういう呼びかけをすれば恐らく快くという方たちも、サークルもあると思うので、それらも考慮してもらいたいなと思うんですが。 そしてその雨漏り、2階上って一番奥なんですけれども、そこに上から垂れて、バケツとかいろいろあったんですが、それを見てからふっとグラウンドを見ましたら、ここ何年かいっぱい土砂がぼんと置いてあったんですけれども、今回、きれいになくなっていました。きれいにないですねと言って、いやそうなんですよ、そうなんだけれどもそこがぼんと置いていると、草刈りができない。 グラウンドの周り、ぐうっとかつてはそこで運動会をやったりして我々父兄が行ったりしたんですけれども、それ、草とか雑木みたいなのが、すごく繁茂しているんですね。こういう土砂を置いておかれると、それも枯れないんだと。なので、契約時に原形復旧、要するにそういうのも刈ってくれと、そこに、契約の中に条件を入れてもらいたいと。土砂だけ撤去、はい終わりじゃなくて、そういうことも条件に含めてもらえないかというふうに、先生から提案されたんですけれどもどうでしょう。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。 ◎町長(神田一秋君) 私も現場、詳細に今、分からなくて恐縮ですけれども、まさに今、議員さんおっしゃったとおり、これはそうした形の中で利用したら、利用した人が、それはそうした原形復帰というのは、もう当然のことだと思いますので、しっかり私どももそうした基本の認識を踏まえながら、これはそこばかりじゃなくて、町の町有地等々含めながら、建物もそうでございますけれども、まさにそれは今おっしゃっていただいたのが基本だと思いますので、そうした中で、何ていいますか、契約といいますか、使用の許可といいますか、そうしたものを出していくというようなところが普通だと思っておりますので、そのような認識の中で対応してまいります。 ○議長(斎藤秀雄君) 10番、神田八郎君。 ◆10番(神田八郎君) それで、今の原形復旧なんですけれども、これは名前出してもいいと思うんですけれども、いわゆる町内の巴山組さん。あの会社があそこを使ったときには、きれいに撤去してくれて、そして来ると挨拶をしていると。撤去、終わったときもちゃんときちっと先生のところに行って、ありがとうございましたといって、お礼に行ったという。 ところが今、今回引き上げて、何にもないそうです。そういう挨拶も一切ないと。これは常識的なものですけれども、これ契約したりなんてもんじゃないんですけれども、本間先生も感心したと。社長さんに手紙書きましたと。社長からまた返事が来ましたという話を聞きましたので、これも常識的なことなんですけれども、そうしなさいではないんですが、そういう新たな業者にも、それとなく、そういうことをちゃんと先生に挨拶してくださいよと、先生とは言わなくても、管理している人に、そのくらいはやはり、言ってほしいなと思うんですけれども。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。 ◎町長(神田一秋君) まさに本当にそのとおりだと思いますので、これはやはり、社会人として、また企業としても、そのとおりだと思いますので、これは今、こうして大勢の全員の管理職、こう聞いていますから、それぞれの分野においても、今、言ったようなところは基本でございますので、そうやって許可を出すというようなところにあっても、そうしたところは、普通にやるのがまさに普通だと思いますけれども、一層こちら側からも、そうしたところは留意をしていきたいというふうに思っております。 ○議長(斎藤秀雄君) 10番、神田八郎君。 ◆10番(神田八郎君) たまたま不登校とか、そういう話もちょっと聞かしてもらったんですが、今年は本来であれば、コロナで来られないと、こちらから本当に行くんだけれども、今年はそういう人はいないという、不登校というんでしょうか。うれしい限りだったんですけれども、これ一つの情報提供ということでお話しさせてもらいますけれども。 そして最後に言われました、先生に。何人かの議員の方も行かれているんですが、ぜひ議員の方も足を運んで来てくださいと言われましたので、伝えておきますと、今、ここでお伝えさせてもらいますけれども。これ、今度、我々議員のほうですけれども、そういうことを言われてきましたので、やはりそうなんだなというふうにつくづく思われましたので、今、町長が答えられたほう、前向きによろしくお願いします。 これで、私の質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(斎藤秀雄君) 以上で、10番、神田八郎君の一般質問を終わります。---------------------------------------清野眞也君 ○議長(斎藤秀雄君) 次に、3番、清野眞也君。     〔3番 清野眞也君登壇〕 ◆3番(清野眞也君) それでは、通告に従いまして3点の質問をさせていただきます。 まず1点目でありますけれども、民間企業との連携推進をということで、今後の阿賀町の将来を考えたときに、民間企業との連携が重要になってくるのではないでしょうかと考えております。 最近、佐渡市とスノーピークさんが、まちづくりに関する連携協定を結びまして、ニュースとなっておりました。そのほかにも多くの自治体が民間企業と連携協定を結び、まちづくりを推進しております。阿賀町も、大学だけではなく、民間企業との連携を結び、公民連携でのまちづくりを推進していくべきではないでしょうか。また、民間企業からそのようなお話をいただくことはないのでしょうか。 2点目ですけれども、阿賀町の姉妹都市をということで、旧4町村時代には、姉妹都市協定を結び、交流があったと聞いております。現在は、なぜなくなってしまったのでしょうか。今後、姉妹都市協定を結ぶことは考えていないのか、お伺いします。 3点目、町内に子供の遊べる室内施設をということで、今年は熊が多く出たせいで、子供たちが外で遊ぶ機会がより減ってしまったと思っております。また最近では、夏はすごい暑いという日も続いて、ゲームをする子供たちも増えて、本当は外で親は遊ばせたいのですが、危険のため、なかなか遊ばせることをためらってしまうことも多いです。 解決するために、子供の遊べる室内施設を設置することはできないでしょうか。阿賀の里などの商業施設などに設置することができれば、子供と一緒に、親も来ることになりますので、消費を促すことにもつながるのではないでしょうか。 以上3点、よろしくお願いします。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。     〔町長 神田一秋君登壇〕 ◎町長(神田一秋君) それでは、清野議員さんのご質問にお答えさせていただきたいというふうに思います。 まず、民間企業との連携によるまちづくりの推進について、ご提案をいただいたところでございます。 お話にありました、佐渡市と連携協定を締結しました株式会社スノーピークさんは、三条市に本店を置くアウトドアメーカーでございますが、観光地域づくりや、関係人口の拡大を目的として、県内では、佐渡市さんのほかに、新潟市、十日町市とも連携協定を結び、県内においても市町村や大学などと多くの協定を締結をしており、県内では、このほか妙高市がワーケーションの推進で日本能率協会と、佐渡市と粟島浦村が自然エネルギーの島構想で東北電力と、南魚沼市が森林公園の整備で雪国まいたけ及び南魚沼森林組合と連携協定を締結しているというふうな例もあるわけでございます。 本町におきましては、新潟大学、新潟青陵大学などの大学と地域資源の発掘、地域の活性化、交流人口の拡大等を目的として連携を、民間では郵便局、損保ジャパンさんとは、主にこれ安心・安全面での連携協定を結んでいるところでございます。 また、災害時にあっては、東北電力、コメリさん、町内スーパーなどと協定を結んでおりますが、まさにまちづくりという分野での連携協定は締結をしていないというのが現状でございます。 少子化、過疎化、高齢化が進む中で、多種多様な課題が出てきているわけでございます。その課題の解決にも、民間の力が非常にこれまた重要であります。 例えば、町では直接行っております空き家の活用、また婚活、地域おこし協力隊の連携、今、発足の募集をしておりますあがまちファンクラブの活動、町民の皆様のまちづくりや地域活性化活動への支援等々、これも類意味でそうした連携先があれば、特に、町内でそうした受け手もあれば、より効果的なことだなというふうに考えているところでございます。 清野議員さんからも、いろいろご紹介をいただいてきたところでもございます。そうした皆さんも含めながら、町の課題や、地域活性化へのノウハウ、実績等々があり、また、ある意味で経費的にも、町としても納得ができる中で、いわゆるそこへの丸投げというんじゃなくて、連携できる、そうした協定先があれば積極的にここは、進めていきたいというふうな気持ちを持ちまして、そこには、やっぱりある程度の予算も必要になってくるというふうなところでございますので、今、新年度に向けた中で、そうした検討を加えて進めているというようなところでございます。 次に、2点目の姉妹都市についてでございます。 合併前、旧上川村では北海道上川町と、旧三川村では山形県三川町、石川県美川町などと、それぞれ協定を締結をしてまいりました。ともに町村名が同じという縁により協定を結び、住民の交流等を図ってきたわけでございますが、町村合併により、その交流も途絶えたというところでございます。 また、旧津川町では、今年は新型コロナウイルスの影響で中止となったところでありますが、東京の江東区民まつりに合併後も毎年参加をさせていただくなど、東京の江東区とのつながりがあります。江東区は、東京23区の一つという大きな行政機関の中、人口規模も非常に大きいというようなところから、協定を結ぶまでには至ってこなかったかなというふうなところでも思っておりますけれども、こうした関係といいますか、付き合いがあるわけでございます。 このような状況でございますけれども、私は令和元年度に創設をされた森林環境譲与税、これを非常に一つのキーワードにしていきたいなというふうな考えを、これ、年度当初から持っているところでございます。 都会は山林はなくても人口が多いというところから、かなりの多額の森林環境譲与税の配分を受けているわけでございまして、むしろ、そうした山林がないという中で、どう、その譲与税を使っていくのかなというところでの注目を持ちながら、むしろ、そうしたものを阿賀町の中で、ひとつ連携した中で活動していただいて、ぜひお金も使っていただきたいなという思いの中で、そうした交流が進められないかなと、具体的にずっと思ってきたところでございまして、まずは、そうした関係が今一番強い東京江東区さんから、そんなところで私は話もしていきたいなというような思いで、実は2月にそうしたお声がけもしながら、会わせていただくというようなところまで来ていたんですけれども、このコロナの関係でまだ進んでいないというような状況もあるわけでございますけれども、町としてまた、老人会の皆様、本当に幅広くご活躍をされている皆さんもいるわけでございますので、そうしたところの皆さんからいろんな情報もいただきながら、ぜひそうした観点からも、町を積極的にアピールして、町の持つ豊かな自然を有効活用して、互いにいい関係、ウイン・ウインの関係につながるようなものをつくっていけたらなというふうに思っているところでございます。 次に、町内に子供の遊べる、いわゆる屋内施設等の設置についてでございますが、本当に今年はお話ありましたように、熊の出没が相次いだわけでございまして、時間帯を問わずに頻繁に目撃されるとともに、町においても、3件もの人的な被害も発生したというふうなところでございまして、これ、こうして雪が降りましたけれども、普通であれば寒くなれば山に帰るのが、なかなかこれは人里で人を怖がらない、新世代の熊が増えているというようなお話もあるわけでございますから、本当に子供たちを外で遊ばせるというふうなところが危険だというふうなところにもなってきているわけでございます。 町内では、これもご案内のとおりでございますけれども、B&Gやらあるわけでございますけれども、やはりなかなかここは予約が必要であったり、何ていうか、すぐに利用したいときに利用できないというような制限もあるわけでございますし、保育園においても屋外遊具は開放した中であるわけでございますが、室内にも入れない、また、室内での大きな遊具もないというふうなところも、こうあるわけでございます。今年は、わかば保育園の園庭に、新たに2階建てのバス等々も設置をして、休みの間にも、これを使っていただくというようなところで開放もしているわけでございますけれども、やはり、まさに、十分でないといいますか、むしろ、町外に出て、隣の西会津町さんであったり、また、新潟市であったり、本当に町外に出た中で、子供たちと一緒に過ごしているというふうなところがあり、私もぜひここは、町の中で、そうしたものが必要なんじゃないかなというふうなところはずっと思っているところでございまして、具体的に清野議員さんから阿賀の里を含めて、そうしたところへの併設というふうなご提案もいただいたわけでございます。 さきの議会でも、神田議員さんからのそうしたご提言もいただく中から、私もぜひ、私の思い、一つの思いとして言ったんですけれども、魚屋魚匠の場所も空いているわけでございまして、天候に左右されず、親子がそういう形の中で過ごせることになれば、お話あるようにここは遊ぶ、そして来れば買物もしていただくというふうなところで、まさにそうした効果が期待できるわけでございますので、今、清野議員さんからのご意見、ご提言も聞いて本当に私も、やはりそうした考えは、ひとつ大事なものかなというふうにも認識を持っているところでございますが、昨日から申し上げておりますけれども、阿賀の里のこのグランドデザインの策定、今、取りかかって、ワークショップでいろいろご検討いただいているわけでございますけれども、旅行の形態が団体から家族や小グループへ移行しているというようなところでもございます。町民の利用の促進を図る必要があるわけでございますので、もっと気楽にみんなから立ち寄っていただける空間を設置すべきだというふうな意見も頂戴しているところでございます。 まさに今、いただいた貴重な意見、これはこうして職員も担当の課長含めながら、皆、承知をしたところでございますので、今いただいたご意見も、ワークショップ等々の中で、貴重なご意見として検討の俎上に上る中で、グランドデザインのまとめに入っていくと思いますので、引き続きよろしくお願い申し上げまして、答弁とさせていただきます。 ○議長(斎藤秀雄君) 3番、清野眞也君。 ◆3番(清野眞也君) ありがとうございました。 それでは、再質問のほうをさせていただきたいと思います。 まずは民間企業との連携推進をということで、公民連携のお話ですけれども、先ほど町長からもお話あったように、安心・安全を見守るということで郵便局さんと連携を結んでいると。あとは災害のことでコメリ等の企業さんとの提携を結んでいますけれども、そのまちづくりという観点では結んでいないということでお話をいただきました。 公民連携を何で進めなきゃいけないかという部分がすごいあって、行政の皆さんの仕事の感覚と、まず民間企業の仕事の感覚というのは全く異なっている部分で、いろんな自治体の、もちろん関東とか福岡とかもそうですけれども、自治体の方々の発信を見ていると、いい自治体は、いい民間企業さんとお付き合いがあるということで、自治体の仕事の進め方の悪い部分を、いい民間企業さんから学んで変えていっているという部分が強くあるということであったので、じゃ、阿賀町はどうだろうなというところで、それはちょっと足りていないのかなというふうに思いまして、提案をさせていただいております。 また、大学との連携は進んでいますけれども、じゃ、大学生たちが阿賀町でどういうふうに活動をしていくかというところで、やはり、行政だけのアイデアではなく、民間企業さんがしっかりとアイデアを出して、大学生たちが活動しやすい、前のめりになるような、面白い活動を民間企業さんが最初に提供をしていくということが、よりよいまちづくりにもつながっていくのかなと思って、提案をさせていただいております。 また、産業の育成とか、なりわいの創出、そこまでしっかりとつながっていくことが、やはりよい町、誇りに思える町につながってくると思いますので、ぜひ進めていってほしいと思っております。 ぜひ、そういう声があれば、進めていきたいということですので、じゃ、どうやって推進をしていくかというところになるんですけれども、幾つかパターンがありまして、まずは、公民連携の担当部署とか、専用窓口をつくって進めていくという方向が一つ。もう一つが自治体からテーマを設定してアイデアを募る。今回の温泉の問題もそうですけれども、これはそういうふうに関わってくるかなと思います。 また、3つ目、最後が首町、町長のリーダーシップと、あとは職員個人が問題意識を持って、企業と連携して進めていくと、この3パターンが大体あるんですけれども、2番目はやっているというふうに思っておりますが、1番目の連携の担当部署をつくったりとか、首長のリーダーシップを発揮してやっていく、職員の個人さんの問題意識から発展させていくという部分、この2つに関してはどのようにお考えでしょうか。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。 ◎町長(神田一秋君) まさに今、お話いただいたように、これは私どもとして、なかなか持っていないというか、本来持たなきゃならない感覚、これ時代の変化とともに、やはりそうしたものがあるわけでございますけれども、正直、ここで町の職員として勤めている中で、本当にそうした部分が遅れてしまっているというか、時代に合わなくなっている部分があることをやはり認識をしながら、そして、やはりそこを変えてなきゃならない部分があるわけですけれども、なかなかそこが組織全体としてそうなっていけない部分、これは本当に民間の皆さんの感覚をそこに入れていくことによって、大きくやっぱり変わってくる。 必要な方向へ、ある意味で引っ張ってもらいながらも、そうした中で職員も変わってくるというふうなところがありますので、非常にここは私も、今の阿賀町の中にあって、必要なところだなと、観点だなというふうに思っているところでございます。 地域おこし協力隊の皆さんも、まさにそうした役割を担ってきていただいているところもあるわけですけれども、ここはやはり本当に職員が、今、言ったようなところを自分の感覚といいますか、まさに外の世間の今の状況、流れというふうなものをしっかり認識した中で仕事を進めていくと。従前と同じ事務、業務では、町もやっぱり遅れていくばかりでございますから、本当にそうした面での民間の皆さんのアイデアというふうなものを入れていくというようなところは、私も本当にここは重要だと思っておりまして、新年度にあっては、まさにそうした中で具体的にどこから進めようかなというふうなところも含めながら、検討をしておるところでございますが、そんな中で本当に3つのまさに切り口といいますか、重要な部分のお話をいただいたわけでございます。 専用の窓口、本当にまさにそのとおり、阿賀町、じゃ、どこへ声をかければいいのかというところだと思っておりますので、ここを打ち出していないといいますか、見えにくいというようなところはまさにそのとおりだなと、これも反省しておりますけれども、私どもとしてはまさにそうした部分は、まちづくりに非常に関係するところでございますから、まちづくり観光課がトータル的な、その窓口というつもりではおるわけでございますけれども、そこが見えない、伝わっていないというようなところの今、反省をしながら、そうしたところへの発信というふうなものもしていかなきゃならないなというふうに思っております。 自治体からの提案、まさにここは今の三セクの旧温泉の部分もそこに入るのかもしれませんけれども、そういいながらも、まだ少し足らないところがあるかなと思っておりまして、ただ一方で、空いている遊休施設等々の活用であったり、土地の活用であったりということも、これまた、町のほうから発信している部分もありますので、今後、強めていかなきゃならないと。そしてやはり、首長、職員個人、ここも結構もちっちゃいようで、ここは私も大きな重要な部分かなというふうに思ってきております。 新潟大学の学生の付き合いも、正直言えば、私も含めながら、そうした個人のところから始まりました、ここも。そうしたところがやはり大事なので、私、当然そこは私が一番まさにそうだと思っていますので、そうした認識の中で進んでおりますけれども、本当に職員一人一人も、それぞれのネットワークの中で、すばらしい人たちとの出会いがあり、付き合いがあると思っていますから、そこを遠慮なく出してもらう中で、今、言った、民の皆さんとの連携をしていくというのは非常に大事だと思っております。 ありがとうございます。 ○議長(斎藤秀雄君) 3番、清野眞也君。 ◆3番(清野眞也君) 一番最初に言いましたが、いい自治体はよい民間企業とお付き合いがあるというふうなお話でしたけれども、これも格差が出始めているというのが実際のところであって、そういう民間との付き合いが多いところは、どんどんまちづくりが進んでいますけれども、なかなかその付き合いが少ないところというのはどんどん遅れていくというような形になります。 じゃ、何でそれが起きるかというと、国が設定しているわけではありませんし、一律でやられているわけではないので、その自治体、それぞれの問題意識と動き方で、格差が出てしまう。ふるさと納税とかも確実に格差が出てきますけれども、そのような形なのですね。 じゃ、どうやってやるかというと、担当部署をつくって、専門窓口をつくるかというのは、なかなか職員数が減っている中でそれができないということですから、じゃ、どういうことがあるのかなというと、ちょっと探したんですが、自治体コネクトというポータルサイトかありまして、ここには自治体のほうからテーマ別に投げると、民間企業さんから提案をいただけるというようなサイトもありますし、あと公共R不動産という会社がやっている公共施設の逆プロポーザルですね。 既存のプロポーザルであれば、この施設を使ってくれる人いませんかというふうに、こっちから、自治体のほうから問いかけますけれども、逆プロポーザルですから、民間企業さんが、こういう事業やりたいので、こういう場所を探していますと、企業さんのほうからプレゼンを受けて、それに自治体側が手を挙げるというようなイベントも、もう3年ぐらいかな、やられていますので、こういうものを活用していただくのがいいかなと思いますし、あとは埼玉の横瀬町さんが、よこらぼ等というものをつくっております。これは民間のプロジェクトが先で、横瀬町で何か事業をしたい人いませんかというふうにも大きく募集をしています。そこに民間企業さんが、こういう事業をやりたいんですけれどもというふうな形で提案をして、横瀬町のほうが、これって町のためになりますねと、じゃ、お手伝いをしましょうかというスタンスが大事になってきます。 このスタンスなんですけれども、この問題があるので、民間企業さん、解決してくれませんか、でも、こういう縛りがありますというふうに、自治体がやってしまうと、民間企業さんも、そんな縛りがあるんだったら離れていきますよというふうになってしまって、よい関係がつくれませんので、このスタンスというか、町長がもし民間企業さんと連携をするときに、いいとこ取りみたいにならないような形で、お互いウイン・ウインの関係が取れるというスタンスが一番大事になってくると思いますので、そこを意識して、ぜひ今後、やるのであれば進めていってほしいんですけれども、いかがでしょうか。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。 ◎町長(神田一秋君) いろいろと具体的なご紹介をいただきまして、本当にありがとうございました。 まさにここは、ある意味で民間が、当然その連携した中で、自分たちの利益といいますか、会社としてのお金ばかりじゃなくて、そうした社会貢献も含めながら、そうした会社としての利益は当然、求めながら来るのが民間だと思いますので、そこと私どもの求めるものと、やはりそこが合致をしていくということも基本だと思いますけれども、今言うように、これはやっぱり町の課題だけ、これだけやってくださいということになれば、ちょっとそこに必要な経費はこうだとか、まさにそういうふうになってきて、ここは少しまた、それはそれでしょうけれども進まない部分もあるのかなと思いますので、そして本当にそこには、やりたいことをというと、ちょっと大きくてちょっと言葉が足りないかもしれませんけれども、まさにそうした企業が、民間の皆さんが、この中で、ある程度そうした自分の思いを発揮をしながら活動ができるんだというふうなところがやっぱりなければ、なかなかこれは一緒になって連携というようなところは進んでいかないもんだなというふうに、私もそうしたものは持っているところでございますので、阿賀町へ来て、昨日の話にも少し関連しますけれども、NPOが今、立ち上がってくる、また、清野議員さんも、そうしたまちづくりに向けての活動を開始をされる、また綱木では四駆村の皆さん、いろいろこうした今までいないものが少しずつこう、芽吹いてきたというか、こういうのが上がってきているわけで、活動が始まってくるわけでございますので、阿賀町に行ったら、むしろそうしたさっきの大学生の活動もそうですけれども、自分の思うところが少しはできるんだと、応援してもらえる町なんだというふうな、本当に全体的な雰囲気を、雰囲気といいますか、そうした土壌をつくっていくというようなところも非常に大事になってきていると思いますので、今、本当に清野議員さんが話いただいたような中で、これは互いにウイン・ウインでなければ本当に進まないことでございますので、そうした認識の中でおります。 ○議長(斎藤秀雄君) 3番、清野眞也君。 ◆3番(清野眞也君) どういうふうな感覚で、民間企業さんとお付き合いをしていくかというのは、町長の思い一つでもあると思いますし、町長が民間企業に開かれた町をつくるんであれば、民間企業さんは注目をしていただけると思いますし、また、職員さんも、本当に大勢の方がいらっしゃいますし、先ほど言われたように人脈もそれぞれあると思いますので、その中でどんどん外に出ていただいて、一緒に課題解決をしてもらえるような民間企業さんを探していくという活動もぜひ必要だと思いますので、そこも来年度に向けて考えていただければなと思いますので、よろしくお願いします。 2点目の姉妹都市に関してですが、前の町長のときにも、私、姉妹都市の質問をさせていただきました。旧上川村、旧三川村、津川町のときにはあったということですけれども、残念な限り、結局は関係人口をいかに増やすかということで、姉妹都市を結ぶということは、非常にやりやすい施策なのではないかなと思いました。 阿賀町というところを地名として、阿賀を検索して調べていただいたりした部分も、教えていただいた部分もあるんですけれども、3つあります。鳥取県の西伯郡南部町というところに阿賀という地名がありますし、広島県呉市に阿賀があります。山口県岩国市美和町阿賀という部分がありますので、僕から声をかけるのもあれですから、ぜひ町長がトップセールスというふうな形で言われておりますので、さっきの民間企業との連携もそうですが、県とか国へのセールスをもちろん大事ではありますけれども、小さな自治体に対しても連携協定を結びませんかというのは、話をしていただいたりとか、民間企業さんに関しても、町長自ら動いていただけるという、そういうような形があれば、どんどん関係人口というものは増えていくのかなと思いますけれども、いかがでしょうか。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。 ◎町長(神田一秋君) 今まさに、同じ阿賀の3つの地域をここでご紹介いただきましたけれども、そういうことで同じ名前のゆかりのところとというお付き合い、これまた一つの具体的な、より何か、もう最初から親しみあるような感じもありますので、非常に大事な切り口かなと思いますけれども、今、聞くとかなり遠方でもございますし、私も名前だけ承知しているところが一部分ありましたけれども、なかなか知らない部分もあるので、そこも一つの重要な切り口の中で、今、お話を承りました。 ただ私は、私も本当にそういうことを、今まさに関係人口の構築、拡大というようなことが非常に大事なわけでございますし、この自治体同士の交流も、さっきの民間と、阿賀町と同じような形の中で、逆に同じような自治体であってもやはり、これ、もういろいろ違うことはあるわけですから、いろいろまさに勉強させていただく部分がありますし、いろんな、例えば災害であっても、いろんな産業であっても観光であっても教育であっても、いろんな中でのこれは交流の中で、この阿賀町のためになっていくということが、非常にそうした大事な部分が出てくるんだと、こういうふうに思っていますので、どんな切り口からかというようなところ考えておりますけれども、本当に先ほど少し具体的に申し上げ過ぎてしまったところもあるんですけれども、やはり付き合いといいますか、非常にお世話になってきている江東区というすばらしい、まさに東京都という中で、こうありますので、私も職員のときから江東区民まつり、2回ほどお邪魔しているんですけれども、本当にそこは区民の皆さんの中でも、阿賀町というふうな中で、ある意味で特別な思いの中でのものも既に、まだ今もありますので、そうしたところも大事にしながら、これはやっぱり、そうした関係をつくっていくというか、強めていくということは非常に大事だと思っておりますので、そうしたところはしっかりと私も可能な限り進めていきたいなと思っております。 ○議長(斎藤秀雄君) 3番、清野眞也君。 ◆3番(清野眞也君) いろんな切り口があるので、いろんな可能性が考えられると思います。合併する前、交流していたところと、もう一度ということも考えられると思いますし、先ほど言っていただいたように森林環境譲与税を使うということも、目的としてやるのもいいと思いますし、あと滋賀県の東近江市に阿賀神社というところがあるというふうにお伺いしました。あとは、黎明高校、阿賀黎明高校ありますけれども、千葉県と愛知県、宮城県にも黎明高校という部分がありますから、そういう高校の名前で連携を進める、これはちょっと高校の話になるので、教育長かなとは思いますけれども、そのような形でいろんな切り口を考えながら、ぜひ、交流というのを増やして、関係人口を増やしていっていただければなと思いますので、よろしくお願いします。 3点目ですけれども。室内遊具施設をということで、本当に、うちの子供たちも外で遊ばせるのにすごいこう、遠慮するというか、なかなか、遊ばせよう、子供2人だけで遊んでこいっていうのはなかなか言えなくなってしまっている状況の中で、もちろん心配し過ぎなのかもしれませんが、万が一のことを考えると、なかなかこうできないと。じゃあどこで遊ぶというと、新潟市内に出て遊具施設があるところに行ったりとかということになってしまいます。 せっかく遊びたいというところが、遊びたい気持ちがあるのに、わざわざ外まで出て遊ばなきゃいけないというのは、なかなか難しいですし、逆に阿賀町にあれば外から来ていただける人も、ぜひ、そのようなことができればなと思っていて、阿賀の里ということをお話ししましたが、僕なんか資料館が何とかできないかなと思っておりますので、ぜひ資料館をうまく活用して、子供の遊べる場所をつくっていただけると、いろんな面でメリットがあるのかなと思いますし、そのグランドデザインの中に意見として入れていただければなと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。 ◎町長(神田一秋君) 先ほども申しましたけれども、ここについて私も全く同じ思いでございます。町の中でやはり子供たちを安心して、親御さんも遊べる、一緒に過ごせる場所というのは非常に大事ですし、本当に今、言うようによその、私どもは新潟市内で、ほかへ出ているわけですけれども、むしろ、よそからも来ていただいて、遊べる、過ごせる場所というふうなものが、これまたそういうところまでつくっていけたら最高でございますので、本当にそうした今のグランドデザインの中の一つのいいご意見、ご提言として検討を進めていってもらえるものと私も思っております。 ○議長(斎藤秀雄君) 3番、清野眞也君。 ◆3番(清野眞也君) 以上3点、お話をさせていただきましたが、基本的には町長も考えていただくというか、前向きに動いていただくということで、安心しておりますので、今後の、来年度の予算を楽しみに終わらせていただきます。 ありがとうございました。 ○議長(斎藤秀雄君) 以上で、3番、清野眞也君の一般質問を終わります。--------------------------------------- △石川太一君 ○議長(斎藤秀雄君) 次に、11番、石川太一君。     〔11番 石川太一君登壇〕 ◆11番(石川太一君) 11番です。 これから、通告に従って一般質問を行いたいと思います。 皆様方の期待に応えられるように、町長の答弁を期待しながら質問させてもらいます。 七福荘のある七名地域は、人口の過半数が65歳以上で、子供がいないために、学校や保育園、そして安全・安心の支えとなるべき駐在所もなくなり、地域の心のよりどころが見いだせていません。 この地域に唯一の憩いの場として、近隣住民や観光客が訪れ、和ませてくれた七福荘が新型コロナウイルス感染症の影響で休業、その後、経営する上川温泉の撤退で、中止状態が続いていました。 今回、地域の活性化を目的に、地域住民有志が発起人となって、特定非営利法人を設立し、継続して七福荘を運営すると聞いて、地元関係者はもとより、七福の温泉を愛する利用者の皆さんから、安堵と喜びの声とともに期待が寄せられています。 この中で、運営についての不安と課題もたくさんあります。法人として取り組むためには、事業の安定と資金力が必要で、事業従事者の就労安定が大前提となります。 そこで、次の項目について質問したいと思います。 町の施設の管理運営の範囲と、指定管理料の算定基準は、何をベースに決めるのか。 設立趣意書の中で、目的を建設設置当時の原点に立ち返り運営するとありますが、現時点では、建物管理と温泉運営が指定管理条件と思われます。趣意書からすると、地域福祉を目的にした福祉の里を目指すとあります。これを実行するには、指定管理の枠を拡大する必要があると思われます。第三セクターに移行する前の直営時の年間経費と収入の記録があればお聞かせください。 福祉事業は別として、温泉と食堂部門で、採算が取れる経営が必要と思うが、役員の皆さんとの相談は十分されているのか、伺います。 従業員の確保と、雇用の安定の見通しはどうなのか。また、運営には、当座の資金が必要と思うが、どんな計画なのかお聞かせください。役員の方は出資するのか、これもお聞かせください。 新潟県との連携、タイアップで七福の里元気プランは、議会でも説明を受けていますが、その後の進捗状況はどうなっていますか。活性化委員会との連携について、現況をお聞かせください。また、新潟大学との連携についてもお聞かせください。 地域特産物の振興事業と、地域住民の日用雑貨品の支援は、地域に必要な期待があっての事業であり、できるだけ早く取り組んでいただきたいが、準備は進んでいるのかお聞かせください。 また、交通網の整備と、デマンドバス計画についてもお聞かせください。 いずれにしても、現在、コロナ禍の影響で身動きができない現状での設立は困難が予想されます。早期に軌道に乗せるためには、あらゆる面で町の支援が必要と思われます。 町長の答弁をよろしくお願いいたします。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。     〔町長 神田一秋君登壇〕 ◎町長(神田一秋君) それでは、石川議員さんのご質問にお答えをさせていただきます。 特定非営利法人七福の恵の今後の運営について、何点かのご質問をいただきました。 特定非営利法人七福の恵につきましては、設立趣意書に「地域福祉は自らの手で」を合い言葉に、七福荘を核とした相互に支え合う福祉の里を目指して設立をされたものでございます。人口減少、少子高齢化が著しい七名地区において、住民自らが地域の存在や福祉の充実のために立ち上がり、地域を支えていこうという、その精神は崇高であり、私は、このNPOの設立に敬意を表するものであります。これから同様の課題を抱えるであろう地域の活性化のモデルとしても、大いに期待をしているところであり、町といたしましても、このNPO法人とよく事業計画等についての協議を重ね、しっかりと可能な支援をしてまいりたいと思っているところでございます。 1点目のご質問の管理運営の範囲と指定管理費の算定基準についての決定プロセス、また、直営時の収支に関するご質問でございますが、これまでの指定管理の考え方につきましては、施設の維持管理や修繕に係る経費を町が負担する形で、指定管理料を算出をしてきたところでございますが、七福の恵につきましては、営利を目的としない特定非営利法人であり、また、法人を設立をし、初年度でもありますので、直営時代や三セク時代の決算も参考に、そして、NPOが、法人側が積算した収支を十分にしんしゃくをしながら進めてまいりますけれども、七福荘の運営だけでなくて、地域の課題、活性化に取り組む法人でありますので、法人の事業全体で収支が成り立つように努力するという覚悟も持って、立ち上げたんだというふうなところもお聞きをしているところでございますので、特に初年度が肝腎だというふうに思っております。 町としても、様々な情報、特にこの収支の状況等は、可能な限り、NPOさん側と詳細な情報を共有をさせてもらいながら、自立する仕組みというふうなものを支援していきたいというふうに考えているところでございます。 今年のこの今の新型コロナウイルス感染症のように、これ予期しない、リスク負担の在り方というふうなものも、こうあるわけでございますので、ここも、他自治体の例にもよくよく参考にしながら、契約に明記する必要もあるんじゃないかなど、従前の指定管理の在り方についても、総合的に検討しているところでありますが、受託者側、NPO側が地域の福祉向上や地域に、活性化に向けた活動を展開できるように、よく協議して、支援をしてまいりたいというふうに思っているところでございます。 また、このNPOの活動は、七福荘の営業ばかりでなく、地域型課題に幅広く取り組む中で、例えば、公共交通の運行、除雪等、生活に欠かすことのできないことを総合的に行うというふうなことで、地域雇用の観点からも貢献をし、若い人も地域に残れる、収支も安定するような活動も期待しながら、しているというようなところでもあります。 なお、七福荘につきまして、平成18年度まで、直営で運営をしていたわけでございますけれども、18年度決算では、歳出が約3,901万円、歳入が1,079万円でございまして、直営時は、差引き2,822万円もの一般財源を充当していたというところでございます。 2点目の温泉と食堂経営を中心に、採算が取れる対策が必要と思うが、役員の相談は十分されているのかと、また従業員の確保、雇用の見通し、当座の資金の確保、役員は出資をするのか等々のお尋ねでございますが、まさにお話しのように、この事業の中心は、温泉と食堂経営が中心となるものでございます。設立趣意書の中でも、観光客の受入れにより、交流を軸として、地域の活性化を図るとともに、地域住民の日常生活のよりどころとしての位置づけを掲げていることから、七福荘を拠点として、様々な事業の運営を計画していると伺っているところでございます。 七福荘は、地域の魅力にこだわりを持って、観光客にアピールをするとともに、わらび園やたきがしら湿原等の観光拠点を活用しながら、営業展開していく方針についても、お聞きをするところでございます。従業員の確保についても、もともと七福荘に勤務されていた方々は、地元の方が多かったわけでございますから、引き続きお願いする方向だというふうに聞いているところでございます。 運営に当たっての当座の資金の確保でございますが、準備の段階では、町の起業支援補助金の活用を申請するというふうな予定でございまして、当座の資金については、NPOで一時借入れもしながら、指定管理料が入るまでつなぐ予定であるというふうな決意も伺っているところでございます。 また、地域の皆さんや七福荘のファンの皆様にも広く呼びかけながらの運営資金を調達するという計画もあるというふうにも伺っているところでございます。 3点目の七福の里元気プランの進捗状況と、活性化委員会や新潟大学との連携でございます。 まず、七福の里元気プランにつきましては、昨年度、新潟県、新潟地域振興局、阿賀町、そして七福の里活性化委員会等で合同で結成し、今年度から地域で実施をしていただいているところでございます。残念ながら、まさに拠点の七福荘の休館や新型コロナウイルスの感染拡大防止のために、七福の里祭りが中止となる中で、当初のプランどおりに進んでいない内容もございますけれども、8月から実施しました七福神めぐりスタンプラリーでは、町外から七名地区への来訪者が360人ありまして、この事業を通じて、七名地域を訪れる人が確実に増えているという状況でもございます。 また、看板づくりや、七福荘の清掃ボランティアの様子も新潟日報にも掲載されるなど、活性化委員会を中心とした活動がテレビや雑誌でも取り上げられる機会が増えたこともありまして、七名地区住民の元気にもつながっているというふうにも思っているところでございます。 そのほか、地域おこし協力隊の配置、地区全住民アンケートの実施、サロンの開催なども、今年度プランの中の事業として取り組んできていただいたところであります。地域が望む、背伸びをせず、できることから挑戦することを優先し、今後も連携していく予定としております。新潟大学のダブルホームにつきましては、大学の方針で、今年度は学生が地域に入ることができないという状況でございますが、オンラインでの交流をしており、今月のダブルホームシンポジウムもオンライン開催で参加をするというふうなところでございます。 4点目の地域特産物の振興事業と地域住民への日用雑貨品の支援、交通網のデマンド運行についてでございますが、七名地区には、ご案内のように2つの観光わらび園がございます。塩蔵わらびは年間を通して提供できるものであり、地域にとっても大きな収入減として期待できるものでありますし、こうした販路の拡大にも、NPOが主体的に関与して、地域の皆さんの所得向上にもつなげたいと伺っております。 また、七名地区には、今、商店が1軒もありません。日用品を求めるにも津川まで出てくる必要があります。七福荘に売店ブースを設け、ある程度の品ぞろえをそろえることによって、地区住民の生活の利便性の向上に貢献する計画でもあります。高齢化が進み、独り暮らし老人世帯も増えている現状で、簡単な仕事を引き受ける便利屋的な役割も果たしたいとも伺っているところであります。 なお、交通手段のデマンドバスの運行については、再編予定であります町の公共交通の一翼を担うことが地域住民のためにも、また、NPOの雇用、収支の安定にもつながるものではないかとも考えております。法人からも、地域の意向を調査し、七福荘で予約を受けながら、利便性の高いものにしていきたいというような話も伺っているところでございます。 NPO法人七福の恵の石川代表さんは、地区の皆さんが困ったことがあれば、七福荘に相談すれば何とかなると思われるような、地域のよりどころとしての存在になりたいという決意をお聞きしているところでございますので、町もこうした活動を支援していきたいと考えておるところでございます。 以上、よろしくお願い申し上げまして、答弁とさせていただきます。 ○議長(斎藤秀雄君) 11番、石川太一君。 ◆11番(石川太一君) ありがとうございました。 それでは、再質問、手短に行いたいと思います。 資金の面なんですが、やはり先ほど説明していただいたら、約2,000万の持ち出しというところでやってきたわけであります。そんなところでありますし、本当にお金だけでいったらとても成り立つような、そういう施設でありませんので、その辺につきましては、やはり、先ほど町長がおっしゃったように、あらゆる面でその資金の協力体制を取っていただきたいなというように思います。 そこで、私、当初から知っているんですが、ここに課長、教育の課長、いますけれども、この人、本当に苦労して、立ち上げたんです。朝早くから夜遅くまで、こうした人件費というのは非常に莫大だったと思うんですが、この辺も、当初、立ち上げの中においては、かなりの資金がかかると思うんですが、この辺についても十分にやはり配慮していただきたいんですが、それについてはどうお考えでしょうか。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。 ◎町長(神田一秋君) まさに、本当にこうして七福荘の運営というようなだけでも、本当にここは大変なわけでございます。重々、私もそこを承知しております。そして、地域にとって、非常に大切な、拠点施設でありますので、ここは、そこを住民の皆さんが自ら、仲間でやっていこうというふうな決意であって、こうした組織まで立ち上げていただいて、そこに進めていくわけでございますから、しっかりまさにそうした面でも、お金がなければ本当に動かないのは、もう現実でございますので、そうした資金面での計画も含めながら、ここは重々、相談といいますか、私も一緒になりながらやっていきたいと思っておりますし、また、ここは、やはり私も常に町の職員というふうなものも、当然ここの七福への職員としてばかりではなくて、地元の職員としていてといいますか、地元住民としても、ここには遠慮せずに、私は関わっていただきたいというふうなところでお願いもしているところでございますので、職員が一町民として、自分でできることも、ここのNPOにも関わってもらいながらやはり進めていくと。お金の面ばかりじゃなくて、そうしたところも非常にこれ、大事になってくると思っております。 そんなところで、ここはよくよく、まさに順調にスタートしていって、順調に運営をしていっていただけるような形の中で、連携といいますか、そうしたところを強めていきたいというふうに思っております。 ○議長(斎藤秀雄君) 11番、石川太一君。 ◆11番(石川太一君) 七福の恵として経営する中で、やはり、その中では、そこの施設の中で介護福祉、それから健康福祉、こういったところでの役場でやっている内容についても、そこにかなり、やはり手伝っていただけるというような面もあるかと思うんですが、この辺につきましては今、地域、僻地医療、この辺もやっておりますが、この辺についても、地域と一体となってやる必要があると思うんですが、この辺について、町長どのようにお考えでしょうか。
    ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。 ◎町長(神田一秋君) 本当にまさに、今、おっしゃっていただいたとおりだと私もそう認識をしております。本当に高齢化が進んで、しかも独り暮らしの方の世帯が非常に増えているというか、多いような状況でございますので、ここは地域の中で、そうした、あまり心配ない中で、また、みんなの地域の人たちの力を、気持ちを合わせながら生活をしていってもらうというふうな中で、この福祉であったり、介護予防であったり、健康増進であったり、非常にこれ重要なことでございますし、七福荘の隣にそうした施設も併設しながら、こう、来ているわけでございますので、しっかりそうした活動も一緒になって連携しながら、住民の皆さんの生活、健康にも、十分寄与していただけるようなことでの連携を図っていきたいというふうに思っております。 ○議長(斎藤秀雄君) 11番、石川太一君。 ◆11番(石川太一君) 一番心配されるのは、資金面なんですが、一番、先ほどからも言っているようにですね。この資金調達にはいろんな方法もあると思うんですが、私はクラウドファンディング、あるいは利用していただく方々に対しての地域振興券みたいな券を発行する等考えられると思うんです。あそこに、たきがしら湿原の友の会、それから七福祭りの委員、そしてわらび園の参加の方々という形で、あそこを愛する方々がかなりおられます。また、東京上川会の中にも、その役員方が一緒に、七名出身の役員の方がおられまして、その人たちは非常にふるさとを愛しておりますので、この辺も含めて資金調達について、相談していっていただきたいと思いますが、どうお考えでしょうか。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。 ◎町長(神田一秋君) ここは、お話ありましたように、七名地域のたきがしら湿原をはじめわらび園、また、七福荘も当然そうですけれども、本当にそうした、皆さんの中で、すばらしい、今、つくろうとしております町のファンクラブ的なものが、従前からもう、すごくある中で、皆さんから愛されてきている地域でございますし、思いを持ってもらっている地域でございますから、本当にそこを今度は地域の皆さんのこうしたNPO立ち上げるんだというふうなところは、これ、町のほうからも、ある意味でこれ発信もしながら、今、言うようにこの気持ちがある意味でそうした、何といいますか、士気といいますか、そうしたところにも、お金の面でも支援をもらえるような形で具体的な形の中になっていきながら、クラウドファンディングといいますか、そうした部分は、気持ちを表しながら、またそれを受けながら、より頑張ろうというふうなところにもつながってくるわけでございますので、町もそうした中で、町ができる分野というふうなものを、しっかりこれまた相談しながら、支援をしていきたいというふうに思っております。 ○議長(斎藤秀雄君) 11番、石川太一君。 ◆11番(石川太一君) よろしくお願いいたします。 そこで、七福荘が今まで問題だったのは、冬期間の営業なんです。とにかく冬になりますと、12月から3月までは雪でほとんど来られなくなっているというような状況の中で、そこで今まで赤字を抱えたというのが非常に大きいんです。これにつきましては、やっぱりそれなりの対策が必要だと思うんですが、中身は、私、これから営業の中では、あそこで除雪関係、地区の除雪関係を請け負うとか、そんな活用も含めて、何かで、資金を稼がないとやっていけないと思うんですが、その辺について町長どうお考えでしょうか。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。 ◎町長(神田一秋君) 実は私も少し先ほどそこに触れたのは、全く同じような思いでございます。 ここはやはり、ある意味でお金がかかってくる面もあれば、これ全体的な中で、収支のバランスをとりながら、そしていろんな仕事といいますか、業務をやりながら、法人全体の収支の安定化を図るということは、非常にこれはやはり重要なことでございますので、そしてそのNPOがやることが、地域のためになると、地域のむしろまとまっていることにつながっていくということが非常に大事なので、さっきの公共交通の件もそうですけれども、やはり地域の皆さんのためになるといいますか、非常に必要な事業を行ってもらうというようなところも、これは具体的な私は一つの大きなことだなというふうに考えているところでございまして、私のちっちゃな集落も、まさにそこで、30年前に私がむしろくさびになりながら、同じようなことをさせてもらっている部分でございますので、よくよくまた、できることを、そして皆さんが期待することを相談しながら進めていきたいというふうに思っております。 ○議長(斎藤秀雄君) 11番、石川太一君。 ◆11番(石川太一君) あと、デマンドバス関係につきまして先ほどおっしゃっていただいたんですけれども、やはりあそこの地域は交通の便が悪いということもありますし、集落同士が非常に離れているということでございまして、あそこを起点とした乗合バスといいますか、そういったものの運行というのは、ぜひ必要になってくるかと思うんです。そこで、先ほどNPOの皆さん方に任せたいということなんですが、その辺について、町の交通公共体制の中での準備もされていると思いますけれども、11月頃ということで、先ほどの中では、話を聞いているんですが、このについて具体的に経費、それから経路、時間帯、この辺については、まだ結果は出ていないと思うんですが、その辺についての考え方があれば聞かせていただきたいと思います。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。 ◎町長(神田一秋君) 本当にこれ、幹線の沿道があって、左右にそれぞれの集落枝線があるわけでございますので、今の週2回の福祉バスというふうな中では、まさにさっき言ったようにお店も、地域になくなってしまった中で、これは、かなりそうした、何ていいますか、交通の足というふうな確保は、非常にこれ、重要なものでございますので、しっかり、どういう形がいいのか、これはまちづくり観光課の中で今検討進めているところでございますけれども、私としてはさっき言ったように、これは地域の皆さんが町も入ってもらう中での、今言った経路にしても、時間帯にしても、そうしたものは、地域の皆さんの意見も聞きながらやっぱりここは進めていくというようなところが非常に大事だと思っておりますので、私はそうした考えでおりますけれども、課長のほうで補足ありましたら、させていただきますのでよろしくお願いします。 ○議長(斎藤秀雄君) 眞田まちづくり観光課長。 ◎まちづくり観光課長(眞田政弘君) それでは、デマンド交通の関係についてお答えしたいと思います。 ちょうど先週、NPOの皆さんとデマンド交通についてだけの打合せを持ったところでございます。その中では、なるべく柴倉から東側の相高島までの間で、乗車定員もございますので、工夫をしながら、住民の利便性に努めていきたいというふうなことでございましたので、先週、初めてその細かい打合せを1回持ったところでございますので、さらに、その秋に向けて運行予定であるデマンドバスについても、これから、再度、詰めてまいりたいというふうに思っているところでございます。 ○議長(斎藤秀雄君) 11番、石川太一君。 ◆11番(石川太一君) よろしくお願いいたします。 なお、地元の方々と十分相談していただきたいと思いますので、お願いいたします。 発起人の皆さんは、地元上川出身の方々で役場や公共施設で働いてきた町OBであります。その熱意に敬意を払うとともに、うまく運営していっていただきたいと願っているところであります。利益の望めない中での経営は大変だと思います。地域福祉と活性化を目的に設立していただきましたが、発起人は経営者としては経験も乏しく、また未知数であります。町の支援を再度、よろしくお願い申し上げて終わりたいと思います。 ありがとうございました。 ○議長(斎藤秀雄君) これで、11番、石川太一君の一般質問を終わります。 ここで、これから私が一般質問を行いますので、副議長と議長を交代します。 これから、3時15分まで休憩します。 3時15分から、副議長が議長になりますので、よろしくお願いいたします。 △休憩 午後3時01分 △再開 午後3時15分 ○副議長(石川太一君) 休憩を閉じ、会議を再開します。---------------------------------------斎藤秀雄君 ○副議長(石川太一君) 議長、斎藤秀雄君の一般質問が終わるまで、議長の職務を務めさせていただきます。 それでは、一般質問を行います。 12番、斎藤秀雄君。     〔12番 斎藤秀雄君登壇〕 ◆12番(斎藤秀雄君) 12番、斎藤です。大変お疲れさまです。 今回は全議員が一般質問をするということで、最後に私がやりますが、皆さんがちょっと早かったので、じっくり時間をかけてやらせていただきたいと思います。 それでは、私が通告しております、まちづくりビジョン、公共事業、ということで、1点あります。 まちづくりビジョンは、まちづくりについて何かを生み出そうとするときは、既成概念を破ることができないと成し遂げられないというふうに自分としては思っているところであります。現在、コロナウイルス対策で大変な時期ですが、しっかりと議論を深める機会を構築してはどうかということで伺います。 その中で、まちづくりの中で、今、阿賀町には大事な問題があるというふうに思っています。今、コロナの対策で、いろいろな状況の中で、コロナ関連の問題については多くの皆さんが今回もいろんな形の中で質問されたり、状況の把握を町としてもしているというふうに思っています。私は集中的に、公共事業ということで、考えを伺わせていただきます。 阿賀町管内の多くは町発注工事の減少により、町内業者は疲弊をしています。昨日今日と雪が降ったので、一旦はお金が降ってきたということで、うれしくなっている企業の笑顔がちょっと見えるようには思いますが、この中で多くの企業が町外に出稼ぎに行ったり、または廃業も視野に入れながら検討されているというふうに伺っています。 生き残れる企業育成のために、コロナ対策の政策は行われていますが、それは商店や飲食店中心で、建設業に関わるには住環境整備ということで1,500万の補正があり、一遍で、3日ほどでなくなってしまったというような状況があります。建設工事にはほとんどなく、阿賀町の経済を支えている業界の皆さんは、大変な苦労をしています。そんな中で、国の政策であります国土強靱化政策及び地方創生を予算化を考え、行動するべきときではないかなというふうに思っています。 そこで、集中的にお聞かせ願います。 1点目は、河川のしゅんせつ事業であります。 先般、阿賀の里のイザベラバードの状況を見に行ったとき、それ以前からあの付近、釣浜橋の下流を眺めていたときに、やはり再度しゅんせつをしてやらなければ、舟下り、遊覧船事業にも支障を来す状況ではないかなということをかいま見ました。この状況は、あえて申し上げなくても、町長も知っているというふうに思います。 そしてまた災害が起き、いろんな状況の中でも、ダム下流については、河川整備事業が進捗しています。揚川ダムから上流部に関しては、ほとんど手つかず、ただ先般、振興事務所の見解を聞いたところ、多くの事業化を推進しながら動き出してはいますが、まだまだいつになるか明確な回答はありません。逆に、質問しようとすれば、今回は遠慮願いたいというふうな話があり、それを我々議会としても振興事務所の行動、対応、そして町の対応を考えながら、質問は慎んだところがあります。 あえて町長にお聞かせ願いますが、その辺に対しての、東北電力、新潟県の協議をどう考えているのか、伺いたいというふうに思います。水害の恐怖から解放されるよう、地域住民の願いをくみ取り、行動していただきたいのが私のお願いであります。 次に、具体的な例として、自分の住んでいる西・赤岩地区の一点集中でお聞かせください。これは、平成23年の豪雨災害の時点から、赤岩橋の架け替えはできないのかということをお願いしてきましたが、何か動きがあるのかお聞かせ願えればと言うふうに思います。 そして、もう1点は、緊急時の迂回路整備です。 これは23年の水害時、所長でありました地元出身の伊藤土木振興事務所長と、私が議長でしたので協議した件がありました。それは、赤岩の農道を利用し、国道の建設時に仮設した赤岩上流部にある橋を阿賀町に払い下げ、それを町道認定されながら有効利用するという計画で、そして当時から、その路線については、県が河川管理上の道路として整備を進めるという、当時約束をしたというふうに自分としては記憶しています。この点が現在どうなっているのかお聞かせ願いたいと思います。 次に、2点目は指定管理制度であります。 指定管理制度は、阿賀町にとっては主に第三セクターにお願いしてきました。しかし、指定管理制度のあるべき姿はどうであったのかということを原点に帰って、現在あすなろ荘と赤湯・青少年旅行村の指定管理募集を実施中というふうに伺っていますが、受託者の決定はいつ頃になるのか。前の質問者に対して6社ほど応募があるということですが、時期的に1月下旬というふうな話もありましたが、いろんな形の中で情報が飛び交っています。町長の耳には届いていない点もあるかと思いますが、その辺を含めて、問いただしていきたいというふうに思っています。 また、清川と、七福についてのNPO組織への指定管理についてもです。先ほど石川議員からあった七福については、ただちょっと私と考え方が違うので突っ込んでいきますので、どのような協議を進めていく予定なのか、お願いしたいというふうに思います。 3点目は、今回「財界にいがた」でも、報道されたような状況があって、多くの町民から、それこそ同業者からなんですが、町の業者選定が適正に本当に行われているのかというふうなうがった見方の質問が私に来ました。私は、阿賀町はいろんな不祥事の中で、制限付一般競争入札という公平な制度でやっていますと。ですから、皆さんが希望する職種に公募すれば、誰にも断らずに皆さんが参加できるような体制を取っているので、という話をさせてもらいましたが、この点について今、町は岐路に立っているんではないかなということで今回の質問をさせてもらっています。 というのは業者の登録に関しては、参加については随時受付です、それでいいのかという問題が一つと、そして、その内容については、県の指導を受けるなど、出されたものが本当に適正なのかどうかの審査を、町の職員では、自分としては、能力的には難しいのがあるかなというふうに思うので、あえてここで聞かせていただきたいと思います。 例えば県へ提出した書類の受領印があるか。これは経営審査という形の中で、必ずや経営審査を受けないと参加できないというのが建設業法の中にもあります。これをきちっと対応しているのか。はたまた一般的な町内業者に関しては、それを必要としないという要綱もあるはずです。そうしますと、本当に町が必要としないとしたときに、きちっとした審査ができるのかということを、明確にすべきではないかということで聞いています。 ちょっとこの辺については専門的なことになるので、皆さんの中にお持ち合わせがないとしても、今の南副町長はそういう職種をやられてきたので、多分お分かりかなというふうに思うので、その辺も含めて答弁願えればなというふうに思っています。 次に、雪が降ってきたこの時期に聞くのも何なんですが、除雪体制について伺います。 津川地区の除雪体制に関し、長年外部発注をするというふうなことで行動してきました。ところが、一向に外部発注ではなく、今でも直営部隊というふうな形の中での対応が行われています。いつになったら直営がなくなるのか、外部発注でなぜできないのか。なぜ改善しようとしないのかをお聞かせください。 次に、現在の消防署が新設されて、芦沢西線については、どのような体制でいくのかということであります。24時間体制で除雪路線にしなければ、緊急車両の出動がうまくいかないのではないかということであります。 路線が雪で通れない状況であってはならないということで、私は消防署の新設の段階でのショベルドーザーの配置に関しては、旧消防署の前の除雪だけで、あのショベルドーザーを導入するのであれば、よしとしなければならないというふうに思いますが、現在の消防署の敷地面積等を考えたときに、能力がない。それこそあの1つ上のクラスを入れれば2時間で終わるやつが、今のドーザーでは倍、下手をすれば3倍の時間がかかる。また、道路が除雪24時間体制でない場合には、あのドーザーで間に合うのかということが心配でなりません。 そして、今年度ロータリー車の除雪車が入替えになりました。先般12月4日に売却の公開をする予定だったんですが、あえて私は総務課長にお願いしました。ちょっと待ったほうがいいんじゃないかと。しばらくの間、そして不祥事があって、除雪体制もちょっと若干変わるので、急遽延期をしていただきました。その点を考えたときに、これはちょうどその中止をする前の話だったので、質問の締切りがあった状態で処分は考えていただきたいということで、今回の質問になっていますが、一旦止めてあるので、今後どうするのかも併せて応えていただければと思います。 よろしくお願いいたします。 ○副議長(石川太一君) 神田町長。     〔町長 神田一秋君登壇〕 ◎町長(神田一秋君) それでは、斎藤議長さんのご質問にお答えさせていただきます。 公共事業が町民の安心・安全、そして利便性を高め、また町、経済にとって重要でありますので、防災・減災、国土強靱化事業が5か年延長され、予算も15兆円と3割増しで方向が決定をしたところでもありますので、町事業、積極的に申請をしながら、国・県の事業も阿賀町に投入してもらえるよう、積極的に、私としては動いているところでもございますし、斎藤議長さんからも一層のご支援をお願いを申し上げるところであります。 1点目の河川しゅんせつ事業についてでございますが、町としても近年繰り返される洪水に対し、最も効果的な治水対策であるというふうな認識をしております。 ご質問をいただきまして、県土木部局と日常的に情報交換を行う建設課に指示をいたしまして、河川管理者であります新潟県の意見をお聞きをしております。その中での整理事項といたしましては、1点目の舟下り、船着場付近の河床掘削しゅんせつに関しては、一義的に河川管理者の治水対策ではなく、地域振興であることに留意をしていただきたいとの前置きがあり、県としては、平成23年、阿賀野川洪水対策として進めてきた築堤工事が河積断面確保の治水対策であったことに理解をいただきたいということでもありました。また、阿賀野川ライン、舟下りの舟運に関する航路確保に関しまして、治水的視点より、地域振興のウエートが高いのではないかとの考えを聞きました。 そのような中にあっても、あらゆる角度から協力を引き出すため、議長からもお話をいただきました砂利組合との協働による河川しゅんせつに関しましては、県としても類似した形での実績があることから、実施の可能性を残しておりまして、許可等に関しても行政部門と協議をいただいております。県の事例において、実施後、漁業協同組合側から意見をいただいており、今後も改めて同様な事務を実施するに当たっては、改善が望ましく、方法としては町の舟運を目的とした振興策をベースとした砂利組合との協働を選定とし、県としても、そのような形であれば実施に期待が持てるとの回答をいただいております。 また、イザベラバード号等の運航に関する航路確保については、地域振興予算の活用も新潟地域振興局と協議をしてまいります。 河床掘削の実施に当たっては、観光、治水、経済対策、どの切り口にしても、町の主体的な姿勢が重要であるというふうに認識をしておりますので、私からも直接、県土木部や地域振興局と調整をしてまいります。 あわせて、特に揚川ダム上流の河川整備といいますか、築堤等々に関しながら、まさに県としてはスピードを早めて実施をすると、特に人家の被害があった箇所にあっては、そこを早めて地元の同意を得たところから、順次着手をするんだというふうなことを、まさに1年前でありますけれども、そうした中で地元説明をしていただきながら、進めていただいているところでございますので、私ども、まさにそこを、いろんな用地の面とか、地元の関係等々がありますので、しっかりそこは、町としての役割、支援を果たしていきたいというふうに思っております。 一方、東北電力と、一方といいますか、もう一つ東北電力との関係も、お話のとおりあるわけでございますので、今までのダム捜査の状況等々も含めながらも、これは今までの災害の被害の状況、そして電力の、まさにこの、我々の、私どもが、被害を受けている状況をよくよくここは説明をしながら、いろんな課題をある意味でぶつけながら、回答をいただきながら、調整を進めているところでございまして、会津電力の支社長さんも、多分今日か昨日、替わったのか、私ちょうど会えないでいるんですけれども、来た中で、むしろ電力さんもそうした考えの中に沿って、これはやはり電力さんもこの地域のそうした安心・安全、まさに洪水の対策があってこそのダムであり、電力であるというふうな認識も伺っておりますので、しっかりそうしたところで調整を進めながら、事業の進捗を図っていくというふうな決意でございます。 2つ目の、赤岩橋の架け替え、並びに迂回路整備の関係でございますが、この架け替えの必要性につきましては、平成23年の新潟・福島豪雨、令和元年10月に発生した台風19号による阿賀野川洪水において、冠水、または冠水の危険性が確認されており、県としても架け替えの必要性は十分認識をしているというような回答は得ております。 現在は23年の発災後から検討が進められてきた、今申し上げました治水対策の河川整備計画を進めているところでございまして、道路冠水に関しては優先順位を次だというような話もあるところでございますけれども、その後まさに着手してもらえるように調査予算を要求をしているというふうなことを聞いているところでございます。 お話しいただきました、西赤岩間の山側の圃場の上に県道路線に平行し、未整備の町道が認定されており、ここの整備の主体は町になるのかなというふうな考えもあるわけでございますけれども、先ほど議長さんからお話をいただきまして、私も具体的には、先般まさにそうしたところをお聞きして認識をしたところでございますけれども、平成23年の新潟・福島豪雨に際しまして、赤岩橋冠水による赤岩地区の孤立の危険性から県津川地区振興事務所において、迂回路の準備等の話合いが持たれたというふうな今のお話でございますし、建設課の聞き取りにおいては、地区振興事務所側にいわゆる聞き取りを指示して、させたわけでございますけれども、そこの場では、振興事務所としてはそのような引継ぎはないというようなことを建設課長が聞いてきたというふうなところでございますので、そこの認識の大きな違いがあるなということで、今あるわけでございますけれども、まさに緊急時の対応として、机上の協議がなされたのではないかなというようなところでの建設課長の言葉でもあります。 道路冠水箇所の取扱いに関しましては、現在も県内部での調整が行われております。まずはそこでの検討結果、これを見守りながらというふうなところで考えているところでございますけれども、私も具体的に議長さんにお聞きをして、承知していなかった現場でありますので、先日、橋も含めながら現場を見てまいったところでございますし、まさにああいう道路があれば、赤岩橋が冠水して通行止めになった場合の迂回路というものの必要性というふうなものは、あそこばかりではありませんけれども、ほかの地区、集落においてもこれはもう非常に重要なことでありますので、そうした私も認識を持ったというところでございます。 次に、指定管理制度、管理者選定の在り方等々についてのご質問でございます。 まず、あすなろ荘、赤湯・旅行村の募集を行っているところでございまして、昨日6社の見学会の申込みがあったというようなところで申しましたけれども、昨日の大雪の中でありましたけれども、申込みのあったあすなろ荘も6社、赤湯旅行村も6社、それぞれ昨日の視察に全社が参加をしたというふうなところでございまして、最終的には今月の25日に書類の正式な申込み期限となっているところでございます。いわゆる昨日の視察は、この申込みの前提として視察をしてもらうというふうなところでございますので、25日が締切りでございます。 そして、年明け1月下旬には、申込みのありました各社からプレゼンテーションの予定をしておりまして、外部審査員を含む審査会を経て、次の指定管理者を選定したいというふうに考えております。外部審査員につきましては、例えば金融であったり、旅行の関係であったり、そうした方々にもお願いをしながら、より専門的な観点からも審査できる形として、よりよい業者を選定をしていきたいというふうに考えているところでございます。 また、NPO組織によります指定管理についての事前協議でございますけれども、これまではもう何回かご説明はさせていただいたとおりでございますけれども、清川高原保養センターの各施設についてはNPO法人かわみなとに、七福荘の関連につきましてはNPO法人七福の恵にと、匿名で指定管理の協定を締結したいというふうな予定でおるところでございまして、現在もまさにそうした運営の計画やら資金計画についての最終調整をしているというようなところでございますので、十分に協議を重ねながら、しっかりと運営できるよう開設準備に当たっていきたいというふうに考えているところでございます。 こうして新しい法人の、NPOの立ち上げでございますので、運営が軌道に乗るまでにはやはり二、三年はかかるのではないかなと思っておりますが、2つとも熱い思いで設立をされた組織でありますので、今後さらに様々な事業展開にもつながるよう、また、まちづくりにおけるモデル的な地域活性化の組織となるように期待もしているというところでございます。 一方、指定管理協定の締結については、議会の議決案件でございます。これまでは継続が前提ということもありまして、例年であれば3月の定例会で議案のご審議をお願いしていたところでございますけれども、いずれも新たな指定管理者が運営することになりますので、そうした準備を整え次第、ご説明をさせていただき、また議会でお諮りをさせていただくというような中でお願いをしていきたいというふうに考えているところでございます。 次に、町の業者選定の関係でございます。 入札参加資格審査申請でありますが、建設工事、委託、物品の項目において、町が定める入札参加資格審査規程及び実施要綱に基づき、2年に一度、資格審査に必要な申請書類の提出を求めておりまして、12月1日現在で、工事で423件、委託で457件、物品で280件、合計1,160件の名簿登載数となっております。 審査方法でありますが、基本的には県やほかの自治体同様、建設工事にあっては建設業法に定める経営自己審査表による工事の受給実績や技術職員数に応じた等級の格付等の審査を行っております。また、委託、物品にあっては、業種別の登録証明書や、営業証明書、官公庁との契約実績等をもって審査を行い、申請書をはじめ、各種添付書類が整っていれば入札参加資格者名簿に登載するというふうなことになっております。 以前、町の入札参加資格審査申請の提出書類は、県に準じた様式で運用されていましたが、申請に係る事業者の経費負担軽減の観点から、必要最低限の項目に絞って現在に至っているという経緯がございます。県の指導を受けることはできないかとのご意見、ご提案でありますが、参加資格者名簿の登録状況は、営業所要件等の違いから、必ずしも県と町で一致するものではございませんが、必要に応じて指導を仰ぎ、契約手続のさらなる信頼性の向上に努めてまいりたいと考えております。 現在、土木、建築等の建設工事につきましては、地元企業への支援を図る目的もあり、制限付一般競争入札として、主に町内に本社または営業所のある事業者への公募を行っており、入札公告する際は、工事内容によっては、官公庁発注実績や配置技術者の資格証の提出を求めるなど、適切な入札参加を促しているところであります。 次に、町指定要綱を明確化すべきとのご指摘でありますが、特に建設工事に係る指名競争入札については、阿賀町建設工事指名業者選定要綱の規定に基づき、選定しております。また、一般的な電気工事や公用車の購入、リース契約等については、地域振興の観点から町内業者を優先的に選定しております。指名業者の選定については、副町長を委員長として、各課長で構成された阿賀町建設工事等発注審査委員会の審議を経て、決定しているところでございます。いずれにいたしましても、入札、契約に係る手続については、透明性、競争性の確保が最大の使命でありますことから、その達成に向けて細心の注意を払いながら執行に努めてまいります。 3つ目の津川地区の除雪体制について、並びに芦沢西線の24時間体制についてでございます。 津川地区の除雪体制につきましては、委託と直営とにより実施されているものであります。特に直営の体制におきましては、会計年度任用職員として町の雇用による形態と、業者から労務提供をいただく出向職員による体制の混成により、作業を実施してきたところでございます。 このような中、直接委託契約を行う業者の皆さんからは、委託は降雪に合わせ、実働に対し支払いが行われるのに対し、直営部隊では実働にかかわらず、一定の給与が保障されることから、不公平であるとの指摘を受け、中でも臨時職員の取扱いについては、平成25年度以降、退職を促しながら全廃することで対応してきたものであり、平成30年度完結したものとなります。 除雪業務における次期改正点につきましては、町内業者から応援をいただき、実施している直営路線の改革、並びに長年の信頼関係に基づく随時契約での業務委託の在り方が課題であろうと考えております。 一方、労務提供を受けつつ実施してきた直営路線に関しては、業者委託から漏れつつある除雪難易箇所、町所有機械の投入により効率的除雪が実施可能となっていた箇所等、それぞれの背景があり、同時に雇用も生み出していたことは事実と考えます。昨今では委託契約による除雪業務に関しましても、待機料の創出や、固定経費の支払いについて改善がなされており、一定の改善は進行中であるとの認識でございます。 なお、本年の状況に関しましては、直営路線の作業員として業者からの出向職員10名により体制を構築しております。またこの労務提供による労働関係につきましては、現況において阿賀町には指定する要綱はなく、一般的な労務協力の関係に基づく雇用関係と認識するところであります。 津川地区除雪業者の皆さんからは、シーズン前に提出いただく意向調査では、現在の直営体制の解消を望む意見は出ておらず、各社業務拡大に臨む直営路線の委託化のご意見をいただいているところでございます。町としましては、今までの成り立ちの背景、雇用の維持などを考慮し、改善を進めるとともに、担い手となる業者の育成に関わってまいりたいと考えております。 次に、芦沢西線の除雪計画についてお尋ねでございますが、路線種別に関しましては、第一種路線となります。本年4月からの消防本部、消防署の移転に当たり、冬期間における救急業務の遂行に向けての道路確保としまして、阿賀町除雪計画に示されるとおり、早朝除雪、夕刻除雪を基本とする国・県道と同様の取扱いの下、国道49号線へのアクセス道路の確保に努めてまいります。 なお、新消防庁舎の駐車場や車庫前の主体的な除雪は、庁舎前の町道を除雪する委託業者が実施することが基本でございまして、日中、夜間等、救急車、消防車の出動等に支障がないよう、配備したショベルドーザーにより、消防署員において車庫前の除雪を行うことを基本としておりません。ご指摘のように大型除雪機のような能力はございませんが、24時間職員がいる中で、こまめに除雪をして、まずは対応してまいりたいというふうな考えでおります。 また、お話あった、更新した除雪機についても、そうした中での配備をさせていただいておりますので、この活用というようなものも、十分検討した中で、また、今本当にこうして大雪になりつつありますので、しっかり出動した除雪体制を取っていくように、一層検討を進めながら実施してまいります。 よろしくお願いを申し上げます。 ○副議長(石川太一君) 12番、斎藤秀雄君。 ◆12番(斎藤秀雄君) それでは、具体的に、お答えをいただいたので、手短にやりたいと思います。 阿賀野川等の河川のしゅんせつですが、揚川ダムから下流の部分については、町長が先ほど言われたとおり、阿賀の里の付近のしゅんせつ等に関しては、それから、町の振興策がないと県の河川課も動けない、津川地区振興事務所も動けないというのは、先般も町長に私、進言したとおりで、やれる状況を誰がどうやってつくるかなんですが、町長は具体的に動かれる予定ありますか。 ○副議長(石川太一君) 神田町長。 ◎町長(神田一秋君) まさに先ほど申したように、土木部にあっては既に建設課長のほうから土木部関係といいますか、振興事務所といいますか、そうした中での話をお聞きをしたところを報告をさせていただきましたが、まずは、もう一つは地域振興という在り方、私どもとしてはイザベラバードを含めながら、まさにそうした中での航路の確保というようなところもありますので、ここは地域振興局の来年度のそうしたハード予算といいますか、そうしたところの協議といいますか、要望のちょうど時期でもございますので、まさにここの事業も一つ具体的なものとして挙げながら、私としては県のほうとある意味で強力にお願いをしていきたいというふうに思っているところでございます。 ○副議長(石川太一君) 斎藤秀雄君。 ◆12番(斎藤秀雄君) 先般、阿賀の里のイザベラバードの視察をしたときに、船を着岸するにも支障があるんだというふうな船頭さんの話がありました。ここは、今やらないとできなくなるという状況があります。というのは上ノ沢からの土砂の流出、流入があって、浅くなっていて、船外機が当たるんだというふうな話もありました。その点考えたときに、一部でも協議をして、例えばその土砂をしゅんせつして、河川から持ち出さなくてもいいような方向で考えて、誰がやるかなんですけれども、これは町しかできないんですよ。阿賀の里にやれと言ってもできない作業なので、その辺、町は考える気はありませんか。 ○副議長(石川太一君) 神田町長。 ◎町長(神田一秋君) まさにそのとおりだと思いますし、大事な船着場というか、そこへ船行かなくなるような状況に近いようなものがあるというのが現実でございますから、しっかりやっぱりそこは確保していかなければならない。これを株式会社阿賀の里にやれというのはまさにこれはできる仕事ではありませんし、違うところでございますので、おっしゃるとおり、これは町のほうで実施をしていくというようなところだと思いますから、より具体的なものを私も把握しながら、そうした中で、これまた県にやってもらうことがある意味で一番財政的にはいいところでございますけれども、その対策をしないと船が動かないということは最悪のことでございますので、これはやっぱり町が主体になりながら、協議といいますか、そうした方向を検討して、検討というか、本当に時間がないのかなとも思っておりますので、そうしたところで取り組んでいきたいというふうに思っております。 ○副議長(石川太一君) 斎藤秀雄君。 ◆12番(斎藤秀雄君) 町長に、速やかな行動、スピードアップで行動してもらわないと、阿賀の里の舟下り、遊覧船事業が止まってしまいますので、これだけは覚悟の上で、年末年始、振興事務所の所長に会う機会もあると思いますが、その点は速やかに、所長に言っても駄目なときは、次長もしくは課長、はたまた県議を使うのも一つの手にあるかと思いますので、行動はスピードアップでお願いしたいというふうに思います。 それと次に、赤岩橋の架け替えについては、長年の、平成23年そして平成29年の水害時にも冠水して、迂回路がない。また迂回路がないというよりも、そこは農道を利用しながら、一部町民は徒歩等で行動できたというのがあります。そんな状況を踏まえたときに、やはり町が言っていかないと、県は動いてくれません。ですから、地域の毎年の年度の総会のときは、話は出るんですけれども、なかなか要望を上げても町は動いていないというふうな状況がありますので、よろしくお願いしたいと思います。 それから、先ほど大江課長さんが県に聞いたら、聞いていない、引継ぎはないという話なんですが、あるんですよ。ないわけがないんですよ。もしあれだったら、今、伊藤前所長さん、元所長は鹿瀬の住民ですから、使ってください。何かあれば私を使いなさいというのが伊藤さんは言っているので。同郷でしょう。ないんじゃないんですよ。あるんですよ。それから、前の次長、高橋次長も話は分かってたんですよ。それをないとするのであれば、今の所長に対して私は自分で行ってきますから。その点どうですか。 ○副議長(石川太一君) 神田町長。 ◎町長(神田一秋君) 再度、ここはそうした方法で、今、議長からお話をいただいたわけですから、こうした議会の場でございますので、ここはしっかりある意味で、事実関係を再度正確に照会をした中で、あるんでしょうというところを、あるんでしょうといいますか、そうした中での前提の中で聞きながら、そうしたことであれば、まさに県からその整備を早期に進めていただくというところにつながってくるわけでございますので、これは早急に、来週でも、早急に対応していきたいというふうに思います。 ○副議長(石川太一君) 斎藤秀雄君。 ◆12番(斎藤秀雄君) そこで、新潟県建設業協会の雑誌があります。ここの中にもあるんですよ、赤岩橋の架け替え。具体的に、事業をこれだけのメニューを冊子に作って、建設業協会津川支部の皆さんが、自らのお金で作ってくれたんです。これは国会でも取り上げられているんですよ。これを使わない手はないんですよ。ということで、緊急対策、ネタはいっぱいあるんですよ。阿賀町、公共事業を持ってこようとする気があれば。動かなきゃ駄目なんですよ。 町長には、先般もいろんな行動の中で、磐越道の4車線化も含めて、行動してもらってきています。ぜひこれを使って、今の国土強靱化の予算を取ってくる、町に潤いがあるような行動をしていただきたいんですけれども、いかがですか。 ○副議長(石川太一君) 神田町長。 ◎町長(神田一秋君) さっきの赤岩橋もそうですけれども、まさに議長と一緒に県のほうへの要望も歩いていただいているわけでございまして、町の要望書は赤岩橋の冠水した部分の写真を前面に出しながら、こういうふうな事業が必要ですというようなところで、優先順位をつけながら、県の土木部長にも一緒に要望をしているところでございますし、建設業協会で作っていただいた、まさにこの広い阿賀町を必要な事業を網羅した中での、本当に具体的なところが載っているものでございますので、そこに出ているのは本当に必要な部分というところで作り上げていただいたものでございますので、ある意味で町が作らなきゃならないようなものを、主導的に、すばらしいものを作っていただいて、私もその冊子を頂いておりますので、そのとおりでございますので、私はしっかりまさにそうしたところで、この国土強靱化の、さっき言った全体で15兆円、これは国土交通省だけではありませんけれども、しっかりそうした予算といいますか、町にとって必要なものに関しては、積極的な方法は予算の獲得といいますか、事業の進捗を図るように、私も動いてまいりたいと思いますので、一緒にひとつ、よろしくお願いをしたいと思います。 ○副議長(石川太一君) 斎藤秀雄君。 ◆12番(斎藤秀雄君) 一生懸命頑張っていきたいと思いますので、町長のスピードある行動をお願いしたいというふうに思います。 次に、指定管理制度について伺います。 指定管理制度の基本的な考えは、私はお金を、指定管理料を出せば、やる業者がいる、そうではなくて、本当にここを自分がやりたいという業者の熱意のある業者を選定していただきたいんです。お金は要らない。そうしていかないと、町の財政がどんどん使われ、出さなきゃならなくなるんですよ。 町長は当初の、合併当初18億、今基金は65億というふうな、ほとんどその65億が職員の給料に回ってしまうんですよ。それしかないということを、5年でなくなってしまうんですよ、ゼロであれば。ただ、積み立てていることによって、我々、上越市は100億しかないそうです。阿賀町、これだけの人口とこれだけ県の3番目の面積の中で、65億も財調を積んでいる。お金がないわけではないですけれども、あるわけでもないということを思いながら、指定管理に関して、基本的な考え、町長はどうお考えですか。 ○副議長(石川太一君) 神田町長。 ◎町長(神田一秋君) まさに、指定管理のこの制度の、こうした制度ができたというふうな部分にあっては、これ、直営で行っていくというよりも、まさに民間の創意工夫の中で、よりその公共施設としての、それぞれの役割も発揮をしながら、経費の面でも、これは抑えられるんだというふうな中での、こうした制度ができてきたというようなところで、私も理解しておりますので、指定管理料、まさにこれは、本来であればといいますか、大変恐縮ですけれども、ここは町としては、いかにそこがかからなければ、これは本当にまさに財政的にもそのとおりであります。 そうした部分、本来はそこも業者選定の一つの要素になってくるんだろうなというふうな認識も持っております。ある意味で、金をもらいながらやっていけると、そうしたところもある意味理想だというふうにも思っているところです。あっちからお金出すんじゃなくて、むしろお金を管理者側から、受託側から納付金をもらいながら、それぐらいのもので運営していってもらうというのが、これまたある意味で制度の中の一番いいものであるかなというふうにも思っておりますけれども、なかなかこの今までの阿賀町の今指定管理に出している施設にあっては、ずっとまさにこうした長年の中でのものがあるわけでございますけれども、今般のそうした公募の中にあっては、これまた自らといいますか、さっきの6社ずつでございますけれども、自らそうした部分で、手を挙げてきた部分でございますので、そこの中でこちらから、指定管理料は幾らですというようなところを明示したわけでもございません。 ただ今までの例といいますか、例年の平均額といいますか、そうした部分をお示しをしてきたところでございますので、これまたどんな提案が上がってくるかというようなところも一つの楽しみでございますので、先ほどのNPOに関しまして、そこは従来どおりといいますか、また地域振興という面も非常に強いわけでございますので、そうした中で地域の皆さんが、自らそういう中で立ち上がっていただいているという中で、これまた少し違う部分があるのかなという思いでいるところでございますけれども、まずはその指定管理の基本的なところへの一歩、また今までと別の形の中で、今回は進めていきたいというような思いを持っているところでございます。 ○副議長(石川太一君) 斎藤秀雄君。 ◆12番(斎藤秀雄君) 赤湯と、あすなろに関しては、やはり業者が、やりたい業者が手を挙げてくれているので、指定管理料は出さない方向の中でもやれるのかどうかのプレゼンを期待しているんですけれども、それは後刻の話でありますので、町長にもそのような考えで行動していただければなというふうに思います。 そこでNPO法人の関係なんですが、先ほど石川議員からもあったように、七福の恵、それからかわみなと、この2つに関しては、阿賀黎明高校の存続の問題等含めて、かわみなとのNPOは動いている状況でありますから、この点に関しては、補助金や指定管理料がありきではなくて、やはり具体的にどうやって運営していくのかをきちっと我々議会でも調査を進めていかなければならないというふうに思っています。 三セクの二の舞にならないように、我々議会も厳しくチェックをしていきたいなというふうに思っていますので、委託をする側も、その辺を十分考慮しながら、どういう体制でいくのか、常に相手側に立った立場の中で、職員を逆にNPOの職員に、町の職員も投入できるんですよ。出向させられるんですよ。その考えありませんか。 ○副議長(石川太一君) 神田町長。 ◎町長(神田一秋君) ここは、まさにそうした中で、よりしっかりとした計画の中で、まずはその計画をしっかり確認をした中で、それが計画どおり進んでいくかどうかというふうな所だと思いますから、心配しているのは正直申し上げまして、そうした事務的な、いわゆる経理的な部分も出てくるわけです。 そうしたところにおいて、正直言って少しこれは不安な面がありますので、今はそこを町のほうからむしろリードしながら進めている部分でもありますけれども、そこには専門というと大変大げさですけれども、まさに担当の職員を1人つけながら、そうして進めているところでもございますし、またそのNPOの設立に当たっても、職員が個人的にそうしたところに関わっているというふうな部分もありますので、職員としてつけるかどうかは別にしながらも、さっきもシフトのところでも申し上げましたけれども、これはやはり職員が一町民に立ち返っても、そうした中での役割を発揮していくというようなところも非常に重要でありますし、特にそうしたことで具体的に心配な部分といいますか、少し不安な部分もあるのが正直なところでございますから、そこはやっぱりサポートをしていくというふうな中で進めていきたいというふうに考えております。 丸々そこへ所属というようなことも、これはどうなるかは別でございますけれども、そうした中で深く把握を、よくよく把握をしながら、これは関与していきたいというふうに思っております。 ○副議長(石川太一君) 斎藤秀雄君。 ◆12番(斎藤秀雄君) 先ほど、石川議員からあったように、クラウドファンディング、そういう資金を集めるにしても、収支報告、運営協力会等々、やはりつくっていかないとまずいのかなと思いますので、やはりNPOといえども、町が働きかけてつくられたNPOというふうに自分としては感じている状況もあります。地域のために、福祉と併せてやろうとしている以上は、福祉の予算も使うのか、いろんな形の中で、運営協力会的な組織をつくって、チェック体制を町がしっかりとやらないとまずいというふうに思うので、これは逆に言うと、三セクの今回の上川温泉ではありませんが、二の舞になりたくないので、あえて言わせてもらっています。 その中で、一部の話の中で、もう業者も決まっているという話がちまたで飛び交っています。これはあってはならない話なんですが、たまたま自分の耳に入ったので、それはないでしょうと。いや、町長も承諾しているんだという話をされる人がいるんですよ。いては困るので、私はあえて今日言わせてもらいましたので、ないということを信じて、今後の業者選定を注目していきたいなというふうに思っていますので、その点、町長には、そういうのはないですよね。 ○副議長(石川太一君) 神田町長。 ◎町長(神田一秋君) 全くありません。正直言って、6社という数しか聞いておりません。どこかも分かりません。町内かも町外も分かりません。私はまさにそうした中で、これは長がそうしたところに関わっていけば、非常はこれはもうおかしなことになってまいります。よりおかしなことになってまいりますので、私はもう本当にそういうことで、どこが手を挙げているかも分からない。 むしろそこはさっき言いましたように、専門家の皆さんも入りながら、議長さんからもさっきお話いただいたように、これは経営的にもどうなのかと、運営もどうなのかというふうな判断の中で進めていくというふうなところだと思っておりますので。むしろ私は知らない間に決まっていくと、そこまでいくと無責任になるかもしれませんけれども、全くそうしたことはありませんので、信じていただきたいと思います。 ○副議長(石川太一君) 斎藤秀雄君。 ◆12番(斎藤秀雄君) 今、町長が議会で明言したので、信用していきたいというふうに思っています。 次に、時間がないので、芦沢西線、消防署に関してなんですけれども、消防署の皆さんは、体制としては、どういうふうな体制を取られるつもりなんですか。消防署のほうの見解をお聞かせください。 ○副議長(石川太一君) 清野消防長。 ◎消防長(清野隆君) 消防署の体制ということで、先ほど町長のほうからもお話があったとおり、町道を委託している業者が、消防署の前の車庫と、それから駐車場、そして今、ドクターヘリ用のヘリポートのところの除雪をしていただいております。それで、署にあるドーザーにつきましては、早朝と夕方という除雪なので、日中とか夜間に雪が降ったときに、町道までの除雪を、車庫前の除雪をとこまめにやっていきたいなというふうに考えております。 ○副議長(石川太一君) 斎藤秀雄君。 ◆12番(斎藤秀雄君) 町道西芦沢線が万が一、あそこ一番雪の降る場所なんですよ。風はある、雪の降雪量は阿賀町で、津川地内では一番の場所なんです、上野山かあそこなんですよ。そうしたときに、あの道路自体は、吹きだまりと、それから雪が多くなるので、そのときは緊急で建設課は応援するんですか。 ○副議長(石川太一君) 大江建設課長。 ◎建設課長(大江修逸君) 重要施設でありますので、要請が来れば出動させます。 ○副議長(石川太一君) 斎藤秀雄君。 ◆12番(斎藤秀雄君) 時間がないので、手短にお願いしたいと思いますが、やはり町の除雪体制、津川地域の場合は、これは10年来なんですよ、業者の。皆さんがおとなしくしているから知りませんけれども、前の課長、辞められましたけれども、最後の手段として、あなたが辞めるときに全部きれいにしていけというふうな話をしたんですけれども、彼はやらずに退職していきました。大江課長も3月退職というふうに聞いているので、きちっとしていっていただきたいんですが、いかがですか。 ○副議長(石川太一君) 大江建設課長。 ◎建設課長(大江修逸君) 立つ鳥跡を濁さないで飛び立っていきたいと思います。 ○副議長(石川太一君) 斎藤秀雄君。 ◆12番(斎藤秀雄君) 大江課長からは、立つ鳥跡を濁さずということなので、期待して、いろんなことを苦言を呈しながら、河川整備も含めて、建設課に関わる問題が多岐にわたりますので、ぜひとも、毎日でもいいですから、議長室に遊びに来ることをお願い申し上げ、私の質問を終わらせていただきます。 大変ありがとうございました。 ○副議長(石川太一君) これで12番、斎藤秀雄君の一般質問を終わります。 ここで議長と交代します。 暫時休憩します。 △休憩 午後4時14分 △再開 午後4時15分 ○議長(斎藤秀雄君) 休憩を閉じ、会議を再開します。 以上で一般質問を終わります。--------------------------------------- △散会の宣告 ○議長(斎藤秀雄君) 以上で本日の日程は全部終了しました。 これで本日の会議を閉じます。 本日はこれにて散会とします。 大変ご苦労さまでした。 △散会 午後4時15分...